...しかし親思いで素直な心を持って生まれた君は...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...母親思いの兄貴が...
江戸川乱歩 「疑惑」
...親思いの初代ではあったが...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...非常に親思いでもあって...
高村光太郎 「回想録」
...あっぱれ母親思いの心やさしい息子さん...
太宰治 「故郷」
...親思いで、子煩悩で、友をなつかしがった...
寺田寅彦 「工学博士末広恭二君」
...百九親思いの小野田が...
徳田秋声 「あらくれ」
...平次はガラッ八の親思いを知りつくしております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...親思いの子供を欲しいというのも...
羽仁もと子 「親子の愛の完成」
...勝則は親思いのおとなしい子じゃけ...
火野葦平 「花と龍」
...文三は父親の存生中(ぞんじょうちゅう)より、家計の困難に心附かぬでは無いが、何と言てもまだ幼少の事、何時(いつ)までもそれで居られるような心地がされて、親思いの心から、今に坊がああしてこうしてと、年齢(とし)には増せた事を言い出しては両親に袂(たもと)を絞らせた事は有(あっ)ても、又何処(どこ)ともなく他愛(たわい)のない所も有て、浪(なみ)に漂う浮艸(うきぐさ)の、うかうかとして月日を重ねたが、父の死後便(たより)のない母親の辛苦心労を見るに付け聞くに付け、小供心にも心細くもまた悲しく、始めて浮世の塩が身に浸(し)みて、夢の覚たような心地...
二葉亭四迷 「浮雲」
...文さんは親思いだから母親さんの恋しいのもまた一倍サ」トお勢を尻目(しりめ)にかけてからみ文句で宛(あて)る...
二葉亭四迷 「浮雲」
...「あの野郎は親思いで今日まで一ぺんも心配かけたことはねえのに...
本庄陸男 「白い壁」
...ただもう震え上ってしまいまして……」半三郎は無類の親思いらしく...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...劉玄徳の母親思いのことは知っているので...
吉川英治 「三国志」
...母の手に育てられた毛受兄弟の親思いはそれによるまでもなく...
吉川英治 「新書太閤記」
...下界の使命を宿星(しゅくせい)の身に悟ること宋江の親思いは人並みはずれたものである...
吉川英治 「新・水滸伝」
...親思いということも...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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