...源太にしてもまさか味方の謀略などは予期しなかつただろうから「御親切にありがとう」と感謝しながら腹帯を締めなおしたまでで...
伊丹万作 「余裕のことなど」
...学校の先生たちもまるで大事なお客様か何かのように自分を親切にあつかってくれるので...
太宰治 「惜別」
...わざわざ本までも拾って下さった御親切に...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...何の角のと親切に世話をやいた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...」「何から何まで親切に取計らってくだすって...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...ある人々は親切にも本気で受け容れてくれた...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...親切にいたわってくれます...
豊島与志雄 「食慾」
...僕に親切にしている...
豊田三郎 「リラの手紙」
...お数寄屋坊主はなおなお親切に受取り...
中里介山 「大菩薩峠」
...「どうも御親切に……」と恭(うやうや)しく礼を述べたが...
夏目漱石 「行人」
...君が市蔵のためにせっかく心配してくれた親切に対する前からの行(ゆき)がかりさえなければ...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...皆さんは親切にして下さるんですもの...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...それからその親切に甘えた...
原民喜 「苦しく美しき夏」
...ペーピーはだれに対しても親切にし...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...あなたはとても親切にしてくれたし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...人の好さそうな老人の、心からの親切に、少なからず良心は咎(とが)めたが、注文したような条件なので、そのすすめに従ったのであった...
山本周五郎 「風流太平記」
...けれど、自力といい、他力と申しましても、道は一(ひと)すじです、同じ高嶺の月であります、ただ、世道人心のあるところをよくよく見究めてやらなければ、億衆の手をとって、親切に、安住へ導いてやることはできません...
吉川英治 「親鸞」
便利!手書き漢字入力検索