...いや、親仁(おやじ)、何よ、お前の父(とっ)さんか、父爺(とっさん)には黙ってよ、父爺に肯(き)くと、危いとか悪戯(いたずら)をするなとか、何とか言って叱られら...
泉鏡花 「悪獣篇」
...人(ひと)のよささうな親仁(おやぢ)が嬉(うれ)しく...
泉鏡太郎 「大阪まで」
...酒をすすめたので此の親仁は大変に元気よく一寸もなげく様子がない...
井原西鶴 宮本百合子訳 「元禄時代小説第一巻「本朝二十不孝」ぬきほ(言文一致訳)」
...親仁(おやじ)の讐を打ってもらうがいいよ」伊右衛門は今夜喜兵衛がお梅を伴れて来ることになっているので...
田中貢太郎 「南北の東海道四谷怪談」
...その後で船頭、親仁(おやじ)、水手(かこ)、舵手(かじとり)らが、「なるほど、宇治山田の町ではこのごろ火の用心が厳(きび)しいということだ、山へ逃げ込んだ悪者が火をつけに来るといって、廻状(かいじょう)で用心していたっけ、ことによるとその火つけの悪者でも追い込んだかな」「そうかも知れねえ」「待て待て、汐合(しおあい)の水門(みなと)から伝馬が一艘(そう)、無提灯でこっちへ来るようだぞ」「お松さんの舟じゃあるめえな...
中里介山 「大菩薩峠」
...親仁にも弟にも似ぬ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...親仁(おやぢ)は昔氣質で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あの喜平親仁(おやじ)は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...灯(あかり)を背負つた五十年配の屈強な親仁(おやぢ)...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あんなに土地を大事にしていた親仁と...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...親仁は地虫(じむし)のようなもので...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...親仁の寅右衞門のせんきも嘘(うそ)ではなく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...親仁は隱してゐても...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...家主(おおや)の親仁(おやじ)がやって来て...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...親仁(おやぢ)の代理で來て見れば...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...只親仁の不承知より手に手を執って淵川に身を沈むるという段に至り...
二葉亭四迷 「小説総論」
...友吉親仁(おやじ)の千里眼...
夢野久作 「爆弾太平記」
...このほか……「親仁は癪に障るけど...
夢野久作 「鼻の表現」
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