...親仁御(おじご)がな...
泉鏡花 「悪獣篇」
...毛(け)むくじやらの親仁(おやぢ)が...
泉鏡太郎 「飯坂ゆき」
...理髪床(かみゆひどこ)の親仁(おやぢ)が好く地口(ぢくち)といふものだ...
薄田泣菫 「茶話」
...親仁(おやじ)の讐を打ってもらうがいいよ」伊右衛門は今夜喜兵衛がお梅を伴れて来ることになっているので...
田中貢太郎 「南北の東海道四谷怪談」
...釜屋の親仁さんは「私もいれさせていただきましょうわい」といって書いていれる...
中勘助 「妹の死」
...親仁(おやじ)にも弟にも似ぬ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あんな事にならうとは――」今朝から同じ事を何遍も繰り返したらしい親仁は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あんな事になろうとは――」今朝から同じ事を何遍も繰り返したらしい親仁は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「神田の銭形の親分さんだ」と親仁...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...綺麗に勘定をした上、付け届けが行き渡るので、親仁の善六も、娘のお常も、兄貴の菊治も、悪い顔をするどころではありませんでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...寅五郎に奪られた土地を親仁に返してやつて下さい...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...寅五郎に奪(と)られた土地を親仁に返してやって下さい...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...親仁さん通んなさい...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...只親仁の不承知より手に手を執って淵川に身を沈むるという段に至り...
二葉亭四迷 「小説総論」
...徒士町の吉田といふ古本屋の親仁に聞いたのですが...
三田村鳶魚 「物貰ひの話」
...馬の熱が取れる位なら人間の熱にも利くだろうが……とその荒物屋の親仁(おやじ)が云うので買って来た……しかし畜生は薬がよく利くから...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...米相場が名人で親仁(おやじ)にしかられしかられ語学をやっているのが居る...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...あの旦突(だんつく)は何故身請してくれないのだろう」「親仁(おやじ)はどうして僕を信用してくれないんだろう」「彼奴(きゃつ)威(おど)かしても知らん顔していやがる」なぞよく承わる事でありますが...
夢野久作 「鼻の表現」
便利!手書き漢字入力検索