...親仁(おやぢ)は車(くるま)の輪(わ)を覗(のぞ)くやうに踞込(しやがみこ)んで...
泉鏡太郎 「飯坂ゆき」
...得三が親仁(おやじ)を追懸け出でて...
泉鏡花 「活人形」
...おやま屋の親仁でも構(か)めしめへん」「そうだそうだ...
谷崎潤一郎 「細雪」
...釜屋の親仁(おやじ)さんは子供をつれてきて「これみいさいや...
中勘助 「妹の死」
...親仁はふりかへりふりかへり慰め顔になにかいふのだが言葉が違つてさつぱりわからない...
中勘助 「銀の匙」
...静かに」船頭と親仁(おやじ)は声を嗄(か)らして乗客を一人一人...
中里介山 「大菩薩峠」
...親仁(おやぢ)は昔氣質で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...親仁(おやぢ)の善六も...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...運悪く親仁の松蔵が腹痛を起して途中から帰って来たとは知らなかった」「…………」松太郎は恐れ入ってしまいました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...親仁が練馬へ行ったことと思い込んだのが間違いの基(もと)です」「悪いことは出来ないな...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...家主(おおや)の親仁(おやじ)がやって来て...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...型の如き親仁(おやぢ)で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...吹けば飛ぶような親仁の一人ぐらい通したっていいだろう...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...只親仁の不承知より手に手を執って淵川に身を沈むるという段に至り...
二葉亭四迷 「小説総論」
...犬に辛かった親仁(おやじ)はそれを羨んで灰を君公の眼に入れて厳罰された次第を述べたのだが...
南方熊楠 「十二支考」
...米相場が名人で親仁(おやじ)にしかられしかられ語学をやっているのが居る...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...友吉親仁(おやじ)は忰と差向いでヘボ将棋を指している...
夢野久作 「爆弾太平記」
...あの旦突(だんつく)は何故身請してくれないのだろう」「親仁(おやじ)はどうして僕を信用してくれないんだろう」「彼奴(きゃつ)威(おど)かしても知らん顔していやがる」なぞよく承わる事でありますが...
夢野久作 「鼻の表現」
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