...東京人たる鹿島さんには聖賢相親しむの情――或は狐狸(こり)相親しむの情を懐抱(くはいはう)せざる能(あた)はざるものなり...
芥川龍之介 「田端人」
...これを縁に木村はどこまでも岡を弟とも思って親しむつもりだ...
有島武郎 「或る女」
...出来るだけ彼女に親しむ機会を作ったものでした...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...同類として動物に親しむ態度だ...
豊島与志雄 「同感」
...終日筆硯に親しむ...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...このように雪に親しむ気持を今一歩進めて...
中谷宇吉郎 「雪」
...いつか親しむやうになつてしまつた...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...日夜お傍(そば)に親しむことのお出来になるのを...
長谷川時雨 「平塚明子(らいてう)」
...落着いた秩序ある擧動に親しむことを喜ぶやうになつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...灯の下(もと)書に親しむの時で...
牧野信一 「〔編輯余話〕」
...しかも本に対するこの感覚は本に親しむことによって得られるのである...
三木清 「如何に読書すべきか」
...自分になれ親しむ・お客さんのような・小山羊に食ってかかりたくなかったのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...死に親しむことであり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...美がかくも親しむとは...
柳宗悦 「工藝の道」
...近く親しむのである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...考えて見ると竹は人に最も親しむ植物の一つで...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...此の改正憲法に親しむには如何にしたらばよいかの點である...
山浦貫一 「新憲法の解説」
...それだけ多くなつかしい哈爾賓に親しむことの出来るのを喜んだ...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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