...この熊(くま)のような大きな男が親しみやすい遊び相手と見て取ったらしい...
有島武郎 「或る女」
...孤独に親しみやすいくせにどこか殉情的で人なつっこい私の心は...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...この親しみやすい表題を選んだものであろう...
石川欣一 「可愛い山」
...親しみやすい青年だったのである...
石川欣一 「比島投降記」
...政治的意圖をもたぬ人間同志はつねに親しみやすいものである...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...いかにも親しみやすい平民の女の顔を見たとき...
長谷川時雨 「鉄くそぶとり」
...パパは親しみやすいひとになった...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...親しみやすいやうに思はれるものです...
堀辰雄 「若菜の卷など」
...動物に親しみやすい子供の生活に...
宮本百合子 「犬のはじまり」
...玉鬘は性格にも親しみやすい点があって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...堅くないだけに親しみやすい...
柳宗悦 「野州の石屋根」
...少年は親しみやすい...
吉川英治 「新書太閤記」
...愛らしい、親しみやすい、優雅な、そのくせいずこの自然とも同じく底知れぬ神秘を持ったわが島国の自然は、人体の姿に現わせばあの観音となるほかはない...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...人の姿を具え親しみやすい感情を現わした仏像と...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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