...ましてあの方(かた)を御覧なさい...
芥川龍之介 「長崎小品」
...青木さんは鏡の前の置時計の方を御覧になる...
鈴木三重吉 「桑の実」
...誰よりも先きに将軍家に御覧に入れなくつちやといふので...
薄田泣菫 「茶話」
...御覧に入れたことがあります...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...でもその時は益庵法印が居合わされて機転を利かされ、そっとその女の傍へ寄って芹(せり)や薺(なずな)を懐へ押し入れさせ、此の者は懐姙ではござりませぬ、腹がふくれておりますのは、これ、御覧なさりませ、さま/″\な若菜を此のように懐(ふところ)へ入れているのでござります、それに此の女は年老いた者でござりまして、これらの菜をば都へ売りに参るのだそうでござりますと、巧(うま)い工合にお欺(だま)しなされましたので、殿様も俄(にわ)かにお笑いなされ、それならよし/\と仰っしゃって、事なく済んだと申します...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...ちょいとケラーマンの真似をして御覧」と...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...まあ思っても御覧なさいまし...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「嫁入り支度」
...金曜の昼から土曜の昼までにこんな筋書を作りあげたものと想像してご覧なさい...
デフォー Daniel Defoe 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...毎年の展覧会に必ず変化を見せる必要はないかと思う...
寺田寅彦 「二科会その他」
...よく考えて御覧なさい...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...爾来復(ふたたび)浮名を展覧会場に争はず...
永井荷風 「礫川※[#「彳+淌のつくり」、第3水準1-84-33]※[#「彳+羊」、第3水準1-84-32]記」
...或点(あるてん)では馬鹿にしない事もない」「それ御覧(らん)なさい...
夏目漱石 「それから」
...エミリイちゃん御覧になって?」「エミリイちゃんて...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...ご自分でご覧になってください...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...そういうところ御覧になりたいのでしょう? ところが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...極(ご)く便利だから遣(や)って御覧なさい」と一々特別の料理法あり...
村井弦斎 「食道楽」
...詩文の方面に進む傾向があると御覧になったのですか...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...このところ御覧のごとく病も癒(い)え...
吉川英治 「新書太閤記」
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