...ふるふべき時節の到来したるを覚りたり...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...途上一江水(いつかうすゐ)は半江水(はんかうすゐ)に若(し)かざるを覚り...
芥川龍之介 「骨董羹」
...叔父さんは良い素地の中へ其話しの種をまいた事を覚りました...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...ただひたすらに信ずることであると覚りだした...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...はじめて男女文媾の法を覚り給えりと...
高木敏雄 「比較神話学」
...兵馬が覚りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...隣石と隣石との間をこじあけなければならないことを覚りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...こいつを押えてかかるのが有利だと伊太夫が覚りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...関守氏がまた改めて覚りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...――あんまり紅いのは変でしょう」詩子(ふみこ)はまだなんにも覚りません...
野村胡堂 「身代りの花嫁」
...恐ろしい差違(さしちがい)のあることを覚り始めました...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...今となっては真名古自身もつくづくと覚り得たであろう...
久生十蘭 「魔都」
...パリス 青い入江を行き過ぐる倏忽(しゅっこつ)の白帆のかげに美を覚り……...
ホーフマンスタール Hugo von Hofmannsthal 木下杢太郎訳 「チチアンの死」
...一方に小生が初めから終(しま)いまでコンドルに欺かれておった事を覚りました...
夢野久作 「暗黒公使」
...進退存亡の機も知れば生存も覚り得るばかりでなく...
横光利一 「馬車」
...「……すでにお覚りであろうが...
吉川英治 「三国志」
...道に敵あることを覚り...
吉川英治 「三国志」
...麓に見える呉兵どもを蹴ちらして来い」すでに危地を覚りながら...
吉川英治 「三国志」
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