...神秘なる歓楽を覚ゆるものから...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...馬鈴薯と豆類には足りて忌むべきを覚ゆるあり...
関寛 「関牧塲創業記事」
...おのれの悪の自覚ゆえに弱いのだ...
太宰治 「善蔵を思う」
...誰(た)が為(た)めにか塵(ちり)の牀(とこ)を払はん」「形羸(つか)れて朝餐(てうさん)の減ずるを覚ゆ...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...なお幾分の痛みをば覚ゆれど...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...他の男との関係で妊娠したような女には生理的に反撥を覚ゆるというのである...
豊島与志雄 「椿の花の赤」
...異常な感覚を覚ゆる...
豊島与志雄 「反抗」
...六年頃までありしやに覚ゆ...
永井荷風 「桑中喜語」
...昨夜日本橋倶楽部、会塲吹はらしにて、暖炉の設備なく寒かりし為、忽風邪ひきしにや、筋骨軽痛を覚ゆ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...忽(たちま)ち肌ひやひやとして気味わるき寒さを覚ゆ...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...胃に不愉快を覚ゆるに...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...已に爽快を覚ゆるを以て考うれば...
野中到 「寒中滞岳記」
...相寄りてものの哀れを語りつと仄かに覚ゆそのかみのことそもそもの逢ひ初めはどんな風であつたか...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...うちつけに是は東の春の海鳴ると覚ゆる大鼓かな大鼓がぽんと鳴つた...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...そんなカラお世辞をいはれると煙のやうな頼り無さを覚ゆるばかりだつた...
牧野信一 「渚」
...隣の汽車が動くやうに覚ゆる者に御座候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
... 身の内の道を覚ゆる清水かな麦翅(ばくし)もとより品高き句にはあらぬを...
正岡子規 「俳諧大要」
...我心猶(なお)そのかみの夢を懐かしみすと覚ゆや...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
便利!手書き漢字入力検索