...彼は身の内が氷のように引き締まるのを覚えた...
有島武郎 「星座」
...親見世(今の那覇警察署)の前から大仮屋(もとの県庁)の前を通って町を一周したのを覚えている...
伊波普猷 「私の子供時分」
...見覚えのある小型トランクが...
梅崎春生 「幻化」
...と云って思上った笑い方をしたのを覚えている...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...「これに見覚えはありませんか」河野は私の方を見ていいました...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...顔を覚えることにかけちゃ...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「予謀殺人」
...足に任して歩いていると見覚えのある旅館の入口へきた...
田中貢太郎 「蘇生」
...(私自身ははつきり覚えてゐない...
種田山頭火 「一草庵日記」
...夜の明けるまでちつとも覚えなかつた...
種田山頭火 「其中日記」
...得意というほどの覚えはござりませぬ」「ともかくも...
中里介山 「大菩薩峠」
...何か聞覚えがあるように思われるのも...
中里介山 「大菩薩峠」
...……ふるさとの空遠みかも高き屋にひとりのぼりて愁ひて下る啄木の歌は覚えてゐるが一度もここの屋根瓦を素足に踏んだことがない...
仲村渠 「詩と詩集」
...この名を覚えているのは...
長谷川時雨 「古屋島七兵衛」
...この世へ生まれ出てから一番最初に覚えた歌を...
久生十蘭 「キャラコさん」
...覚えていらっしゃる? いかにもあの時代の...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...三人ほどと覚えたが...
吉川英治 「大岡越前」
...「……?」伊織は、不審を覚えて、こんどは橋の欄干から、下の河原をのぞいた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...古い歴史のまぼろしが明かに眼の前に現われて来る様な昂奮を覚えずにはいられなかった...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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