...一夜殊に情の高ぶるのを覚えてほとんど眠られなかった時...
伊藤左千夫 「水害雑録」
...その人の人品(じんぴん)を見覚えるようになった...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...その事件で何か妙なところがあったのは覚えてないか?」「何でしたっけね...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「グローリア・スコット号」
...」よく覚えてるな...
豊島与志雄 「月かげ」
...新たなる真理探求の本能が胎動を始めたのを覚えた...
永井隆 「長崎の鐘」
...急になんだか身の毛が立つように覚えた...
中里介山 「大菩薩峠」
...今でも妙にその言葉だけは覚えているよ...
中谷宇吉郎 「先生を囲る話」
...国民服で味を覚え...
野村胡堂 「胡堂百話」
...もとより身に覚えのないことだが...
久生十蘭 「魔都」
...尚(な)お文三の顔を凝視めている……文三は周章狼狽(どぎまぎ)とした……「モウそ……それッきりかネ」ト覚えず取外して云って...
二葉亭四迷 「浮雲」
...しかし私はその頭の君の御文のなかの独居の淋しさをお訴えなさる御言葉がなんとも言えず切実に身にしみて覚えられれば覚えられるほど...
堀辰雄 「ほととぎす」
...この言葉に聞き覚えのあるのは自称マーク・フェンウィックだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...覚えてやすか、チャフィがシートンマナ地区に来て、酔っ払って言った話を...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...今の奴らは一人っきりでひと晩演るだけの芸がないのだというようなこともしかしながら言ったように覚えている...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...聞き覚えのある声であった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そのさきを覚えていないことも...
室生犀星 「童話」
...見れば見覚えある相沢が手なるに...
森鴎外 「舞姫」
...俄に更った気持ちの動いて来るのを覚え元気になるのだった...
横光利一 「旅愁」
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