...随分待合(まちあい)入りまでもして渠(かれ)らと提携する金儲けの機会を覘(うかが)っていた...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...こう覘(ねら)われては...
海野十三 「地球盗難」
...傲邁(ごうまい)な男の覘(ねら)うところではないと思った...
太宰治 「ロマネスク」
...何かなしに神田で覘いてみた眼鏡の中の大通りを思い浮べて...
寺田寅彦 「まじょりか皿」
...アートレデース其槍を飛ばして彼を覘ひ打ち鎖骨に當てて斃れしむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
... 190覘ひて討てど...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...覘違はず敵將の胸のもなかを貫けば...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...敵と覘(ねら)う相手がちょうど船で清水の港へ来ているんで...
中里介山 「大菩薩峠」
...取りてえと覘(ねら)っている奴があるそうだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...例の蠅の眼玉の所へ自分の眼玉を付けてしきりに覘(ねらい)をつけている...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...山浦丈太郎を覘(ねら)っているという噂さえ立ち始めました...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...また今日東京で出版せる大学出諸植物学者の著せる植物学教科書などを覘いて見ても...
牧野富太郎 「植物記」
...其他文學機能的効果を覘つたもの)二...
槇本楠郎 「プロレタリア童謠の活用に關する覺書」
...そんな事は作者が覘つたところではないから構は無い...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...いつか何者かが隼人を覘(ねら)ったのは...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...「ちょび髭は女狐の持ってる金を覘(ねら)ってるし...
山本周五郎 「へちまの木」
...里見老を追って来たと思った」「おれを追って来たって」「首を覘(ねら)っていると直感した」「この首をか」「その首をさ」と七十郎は笑った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...里見老が一ノ関を覘(ねら)っているんです」「十左衛門か」「里見十左衛門です」と七十郎は云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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