...校長の椅子を覘つとつたんぢや...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...民也の顔を覘(のぞ)くようにしながら...
泉鏡花 「霰ふる」
...その覘(ねら)うところはいうまでもなく指揮権発動の実現によって法務大臣...
犬養健 「“指揮権発動”を書かざるの記」
...向いの窓の内から見える壁掛(かべかけ)電話機を覘(ねら)っているのだった...
海野十三 「間諜座事件」
...赤いパイロット・ランプの点(つ)くジャックを覘(ねら)ってはプラグを圧しこみ...
海野十三 「空襲葬送曲」
...なおも覘(ねら)いをつけつづけていた...
海野十三 「人造人間殺害事件」
...「上様の寝所(しんじょ)を覘(ねら)う怪しい者があると云うから...
田中貢太郎 「頼朝の最後」
...しかし覘(ねら)つたところは別にあるのであるから...
田山録弥 「初冬の記事」
...495かくてトロイア軍勢はアルカトースの身のめぐり近く、長槍手に取りて進めば凄く胸の上、青銅鳴りて彼と此、兩軍互に相覘ふ、中にも著(しる)き二勇將、共にアレース軍神に比すべし、こなたアイネ,アス、あなた名將イドメネー、 500互に敵を屠るべく凄き槍もて向ひ合ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...覘(ねら)いをつけてみろ」「うむ」金蔵は鉄砲を取り直して構えてみたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...やい通しやがれ」鉄砲の覘いを乱すために米友は...
中里介山 「大菩薩峠」
...敵と覘(ねら)う相手がちょうど船で清水の港へ来ているんで...
中里介山 「大菩薩峠」
...御遠慮なく当人の四肢五体いずれへなりともお覘(ねら)いをつけ下し置かれ...
中里介山 「大菩薩峠」
...死人の顔を覘いて帰るのであつた...
中山太郎 「本朝変態葬礼史」
...可哀相(かあいさう)な愛(あい)ちやん!横(よこ)になつて一(ひと)つの眼(め)で花園(はなぞの)を覘(のぞ)き込(こ)むことしか出來(でき)ず拔(ぬ)け出(で)ることは前(まへ)よりも一層(そう)六ヶ敷(しく)なつたので...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...気味悪(わ)る悪(わ)る内(なか)を覘(のぞ)いて見ると...
柳川春葉 「怪物屋敷」
...覘ってるやつに嗅(か)ぎつけられたらなにもかもおじゃんになっちまうんだ...
山本周五郎 「風流太平記」
...里見老が一ノ関を覘(ねら)っているんです」「十左衛門か」「里見十左衛門です」と七十郎は云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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