...迫り視るにあらでは知れ難かるべし...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...太つた方は下を視るには視たが...
グスタアフ・ヰイド Gustav Wied 森林太郎訳 「尼」
...加之(しかも)眼胞は腫れて視る事を妨げ...
関寛 「関牧塲創業記事」
...視るものの方向の相違から生じた同じ世界の両面であって...
津田左右吉 「歴史の矛盾性」
...実際の場合は一見雑然とした機械の嵐のように運転する中を案内されて説明を聞いても眼が戸まどいをして視るべき要点を掴(つか)まえることが困難であるが...
寺田寅彦 「教育映画について」
...われ/\は豪然として富貴栄達を白眼に視る気概を喜んでゐたのである...
永井荷風 「来訪者」
...暗いところで物を視るの力が人並以上なのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...正道に物を視るだけが取柄である...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...視ることや聴くことや呼吸すること迄禁じないから有難いと思っていた...
中島敦 「南島譚」
...すると叔母は「ソレ/\またあんたの癖が出ましたよ」といふやうに僕の顔を視るのだ...
中原中也 「引越し」
...を描く時はやはり大人が小児を視るごとき立場から筆を下す...
夏目漱石 「写生文」
...焼け膨れて、黒く成って、相好は変って居るが、十目の視る所、お時に相違は無かった...
羽志主水 「越後獅子」
...よく視るとその男の方にはスプーンがないのであった...
原民喜 「溺死・火事・スプーン」
...視ると蠅は天井に留まって...
原民喜 「蠅」
...視るとやはりゐた...
原民喜 「針」
...お勢の貌(かお)を視るまでは外出(そとで)などを做(し)たく無いが...
二葉亭四迷 「浮雲」
...ギリシアのドラコマイ(視る)に因(ちな)んで...
南方熊楠 「十二支考」
...懶惰と嬌慢をつつしむこと敵国を視るようだった...
吉川英治 「剣の四君子」
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