...クララの手は自(おのずか)らアグネスの手を覓(もと)めた...
有島武郎 「クララの出家」
...声の在所(ありか)を覓(もと)むる如く...
石川啄木 「鳥影」
...聲の所在(ありか)を覓(もと)むる如く...
石川啄木 「鳥影」
...櫻花丹楓に映ずる銀釵(ぎんさい)紅裙の美とは京都に來つて初めて覓め得べき日本固有なる感覺の美の極致である――即秀麗なる國土山川の美と民族傳來の生活との美妙神祕なる藝術的調和である...
永井荷風 「十年振」
...誘はれるでもなく覓(もと)めるでもなく...
中原中也 「在りし日の歌」
...西に去って食を覓(もと)めんか東に求めんかと問うたんで...
南方熊楠 「十二支考」
...日中は暑ければ地下に躱(かく)れ夜出て食を覓(もと)め...
南方熊楠 「十二支考」
...十月に入りて地全く乾けば水を覓(もと)むる狗頭猴の団体極めて夥しく河に赴き...
南方熊楠 「十二支考」
...涼秋已覓合歓裘...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...これも今少し遠方に境堀の跡を覓(もと)むべきである...
柳田國男 「地名の研究」
...正吉は壁へ凭(もた)れたまま虚(うつ)ろな眼で空(くう)を覓(みつ)めていた...
山本周五郎 「お美津簪」
...暫く覓(みつ)めていたが...
山本周五郎 「おもかげ抄」
...彼は身動きもせずに部屋の一隅を覓(みつ)めていた...
山本周五郎 「日本婦道記」
...その眼で靱負をひたと覓(みつ)めながら...
山本周五郎 「日本婦道記」
...彼はじっとおかやの眼を覓(みつ)めた...
山本周五郎 「日本婦道記」
...そうして相手の眼を覓めながら彼は云い継いだ...
山本周五郎 「日本婦道記」
...彼の意見を覓(もと)めるのも...
横光利一 「旅愁」
...四海九州無レ処レ覓(もとむところなし)...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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