...凡ての個人はその屬する民族の血液と歴史とによつて規定されるものであるといふ一つの事實の承認を要求するものならば...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...それであるから言葉も亦――論理に準じて――純論理的に・情意的に・修辞的に・そして又社会的に・規定されることが出来るであろう...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...世界はこの場合却ってDa性格に基いて規定されるべき概念であって...
戸坂潤 「科学方法論」
...その形式主義から規定される限り...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...アトムという物質は空間という無に於て運動するものとして規定されるのである...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...存在論的に規定されるにしても――認識論的及存在論的は今の定義に従う――この自然を可能ならしめる条件として空間を挙げることが出来るであろう...
戸坂潤 「性格としての空間」
...生活の凡てが子供によって規定されること...
豊島与志雄 「理想の女」
...それがプロレタリアの勝利に貢獻する程度の大小によつて評價されねばならぬと規定されることは甚だ當然である...
平林初之輔 「政治的價値と藝術的價値 マルクス主義文學理論の再吟味」
...人口は生活資料によって終局的並びに総括的に規定されるのであるから...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...しかし方法はまた対象から規定される...
三木清 「哲学入門」
...リッケルトによつて判斷意識一般(das urteilende Bewusstseinberhaupt)として規定される...
三木清 「認識論」
...斯く規定されることによつてその意義と特質とを獲得すると共にまたその制限と限界とをも賦與されてゐる...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...しかもそれが如何に前者を模寫するかといふ仕方はそれに於て表出される後者によつて根源的に規定されるのである...
三木清 「歴史哲學」
...それは意識によつて規定されるのではない...
三木清 「歴史哲學」
...我々の意識には存在ならぬ事實によつて規定される方面のあることを認めるのでなければ...
三木清 「歴史哲學」
...我々はさきに歴史的認識の必然性が全體と部分との關係に於て規定される必然性であることに就いて語つた...
三木清 「歴史哲學」
...それは固より存在としての歴史によつて規定されることがないと云ふのではない...
三木清 「歴史哲學」
...世界観から規定されると云われたのは一九三〇年代のはじまりからである...
宮本百合子 「現代文学の広場」
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