...外観は一見高級そうだけど、中はかなり古い設備だ...
...あの賀茂の祭の物見高い人垣の中を...
今井邦子 「誠心院の一夜」
...物見高い子供や大人がよって来る...
上村松園 「余齢初旅」
...そして今にも物見高い世間がこんなことを知ったならば...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...いづれこのロシアと云ふ物見高い大国のあらゆる県から...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...(見高詩毛傳)國語史伯言姜爲伯夷之後...
内藤湖南 「尚書稽疑」
...さらぬだに物見高い江戸ッ子は...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...それから夏まで信州の富士見高原にゐた...
堀辰雄 「豆自傳」
...物見高い召使いたちの間を抜け...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...物見高い乗客達が寝間着のまま身を乗り出し...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...あの極道馬を見事に乗りこなすぢやないか!」物見高いことゝ...
牧野信一 「夜見の巻」
...富士見高原療養所の看護婦を主人公にして居るので...
正木不如丘 「釣十二ヶ月」
...物見高く、笑いながら自分のほうに据えられている幾多の視線を、彼は見なかった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...物見高い群衆の兵中に...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「墓地へゆく道」
...食事をしまって帰った時は、明方に薄曇のしていた空がすっかり晴れて、日光が色々に邪魔をする物のある秀麿の室(へや)を、物見高い心から、依怙地(えこじ)に覗こうとするように、窓帷(まどかけ)のへりや書棚のふちを彩って、卓(テエブル)の上に幅の広い、明るい帯をなして、インク壺(つぼ)を光らせたり、床に敷いてある絨氈(じゅうたん)の空想的な花模様に、刹那(せつな)の性命を与えたりしている...
森鴎外 「かのように」
...そして銃を構へた水兵等や、それから士官等や、物見高い乗客や、判事などの群を見渡した...
ジユウル・クラルテエ Jules Clarete 森林太郎訳 「猿」
...その墓の間々へ物見高い近隣の町の者や...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...汽車で富士見高原に在る小淵澤驛までゆき...
若山牧水 「樹木とその葉」
...たか山に登り仰ぎ見高山の高き知るとふ言(こと)のよろしさ初め私は絶頂近くにあるいふ噴火口あとの八丁池といふを見るがために天城登りを企てたのであつた...
若山牧水 「樹木とその葉」
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