...外観は一見高級そうだけど、中はかなり古い設備だ...
...親譲りの物見高い癖から黄鶺鴒のしやれた姿が眼に入ると...
薄田泣菫 「独楽園」
...そして今にも物見高い世間がこんなことを知ったならば...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...何しろ物見高い田舎町の事だから...
種田山頭火 「行乞記」
...いづれこのロシアと云ふ物見高い大国のあらゆる県から...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...さらぬだに物見高い江戸ッ子は...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...物見高い民衆が大勢戸口に集まり私の部屋の窓をじっと見上げているような気がした...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...北二丁目二九二九番地の家の周囲には、田舎のことだが、物見高い...
牧逸馬 「アリゾナの女虎」
...あの極道馬を見事に乗りこなすぢやないか!」物見高いことゝ...
牧野信一 「夜見の巻」
...物見高く、笑いながら自分のほうに据えられている幾多の視線を、彼は見なかった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...無遠慮に物見高く一座を見廻しているのである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「なぐり合い」
...女だということについての物見高さや...
宮本百合子 「寒の梅」
...単なる物見高さでもなく...
吉川英治 「私本太平記」
...物見高い近所合壁(がっぺき)やまわりの見物は実に感心する...
吉川英治 「新書太閤記」
...物見高い上のこの騒ぎ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...物見高く寄りたかって来て...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...どした』物見高い浜の群衆が...
蘭郁二郎 「鱗粉」
...物見高い都会のことであるから...
和辻哲郎 「蝸牛の角」
...物見高いアテネ人は――「ただ新しきことを告げあるいは聞くことにのみその日を送れる」アテネ人は...
和辻哲郎 「『偶像再興』序言」
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