...あいつが見送りに来なかったのは...
芥川龍之介 「妙な話」
...――一番末の子は母上を苦しめ過ぎるだろうという祖父母たちの心遣(づか)いから連れて来られなかった――母上を見送りに出て来ていた...
有島武郎 「小さき者へ」
...浜田氏は殉難者のやうな眼つきでその後姿を見送りながら...
薄田泣菫 「茶話」
...つぎつぎに私を見送り...
太宰治 「佐渡」
...太子の乗船イキトス号が横浜を解纜(かいらん)する日には何を措(お)いても見送りに埠頭(ふとう)へ出かけて行った...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...船の出るとき同行の芳賀(はが)さんと藤代(ふじしろ)さんは帽子を振って見送りの人々に景気のいい挨拶(あいさつ)を送っているのに...
寺田寅彦 「夏目漱石先生の追憶」
...見送りにも行かなかった)...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...見送りに出ていたが...
豊島与志雄 「怒りの虫」
...利助の帰って行く姿を見送りながら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...かの男を見送りながら細語(ささや)いた...
広津柳浪 「今戸心中」
...見送りに立つ暇(いとま)もない...
森鴎外 「独身」
...見送りつづけてきたのだ...
山川方夫 「愛のごとく」
...私はそのうしろ姿を見送りながら...
山本周五郎 「青べか物語」
...かれらを見送りながら万三郎はそう察した...
山本周五郎 「風流太平記」
...あとを見送りながら...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...影さす女讐(めがたき)――お見送りの出来ないのがただ名残(なご)り惜(お)しゅうぞんじます...
吉川英治 「死んだ千鳥」
...見送りの人々とは...
吉川英治 「随筆 新平家」
...色々の物資を携えてキリシタン一同と共に奥浦の港まで見送りに来た...
和辻哲郎 「鎖国」
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