...丁度客の顔をあたつて居た鶴吉は碌々見返りもしなかつた...
有島武郎 「お末の死」
...さもその情を謝するがごとく秋波斜めに泰助を見返り見返り...
泉鏡花 「活人形」
...能(よ)く見返り見返りした...
泉鏡花 「幼い頃の記憶」
...凡ての『ジヤステイス』は見返りもされなくなつてゐた...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...職人體の男と女學生とどこかの夫人が別々にじろ/\見返りながら通つて行く...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...王宮の露台に佇んで凝乎(じっ)とこちらを凝視(みつめ)ていられる太子殿下のお姿を見返り見返り退散しましたが...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...見返り見返り金髪を靡(なび)かせながら...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...見返り/\旧廬を出で...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...あたりに似合わぬ風景と見返りながら...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...帰って来た七兵衛を見返りながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...先生がいやにおとなしいと米友が見返りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...やはり見えなくなるまで見返り見返り山を下った...
中里介山 「大菩薩峠」
...私の委任者に見返りを与えない限り」「拒んだら?」「ますます不利になります...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...見返りはいらない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...過去の救助に対して見返りを要求するようなことは...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...割れるような法廷の動揺の中にレミヤの顔を見返りますと……これは又...
夢野久作 「霊感!」
...それは見返りお綱であった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...――身長並(なみ)、痩せ形、髪くろく色白、右の眉尻に黒子(ほくろ)、他に特徴なし、年二十四、当時無宿、江戸浅草孔雀長屋人別(えどあさくさくじゃくながやにんべつ)、紋日(もんび)の虎(とら)五郎(ろう)娘、女賊見返りお綱...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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