...肩越しに彼を見返りながら...
芥川龍之介 「南京の基督」
...あでやかに青年を見返りながら...
有島武郎 「或る女」
...尚ほ見返り/\段々登つてゆくに從ひ...
近松秋江 「箱根の山々」
...後を見返り忽ちに...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...二人は見返りもしないで...
豊島与志雄 「阿亀」
...そっと寄っていくと、のろのろはい出して、びっくりするほど長くなり、見返りもせず、でも急ぎもせず、逃げていく...
豊島与志雄 「霧の中」
...人目いとうて後先(あとさき)に……女に扮(ふん)した役者は花道の尽きるあたりまで出て後(うしろ)を見返りながら台詞(せりふ)を述べた...
永井荷風 「すみだ川」
...」とお照は男の方へ駈(かけ)寄って歩きながら此方(こなた)を見返り...
永井荷風 「雪解」
...一心斎は急いで列席の逸見利恭の方を見返ります...
中里介山 「大菩薩峠」
...そんならそれでよいと言って帰してしまいましたよ」「帰してしまったって?」忠作は渋面(じゅうめん)をつくって後ろを見返り...
中里介山 「大菩薩峠」
...やはり見えなくなるまで見返り見返り山を下った...
中里介山 「大菩薩峠」
...未知の上流を見返りつつ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...そしてそれを大量生産して見返り物資としようということになる...
中谷宇吉郎 「硯と墨」
...見返り柳の向うの方で...
野村胡堂 「胡堂百話」
...見返りに求めるのは...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...見返りもせずに人間の手許へ帰って来るのだそうです...
夢野久作 「狂人は笑う」
...そのあとを見返りもせずにニコニコと笑いながら引返して来て『サア皆...
夢野久作 「近世快人伝」
...走り寄ってきた見返りお綱は...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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