...此障礙の征服と機會の利用とによつて自己を建設し行く者は彼自身の内なる力である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...外なる神に導かれて内なる神が自ら伸びむとすることなきが故に...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...内なる神は惰眠を貪るが故に...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...その胸の内なる痍(きず)は早くも愈(い)えて跡なきに至りしものなるべし...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...諸君の内なるすべての新大陸と新世界とのためのコロンブスとなり...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...小松殿の御内なる齋藤瀧口殿にてはお在(は)さずや』...
高山樗牛 「瀧口入道」
...僕知る所葉山左内なる者...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...幸いに内なる二人は...
中里介山 「大菩薩峠」
...全国を通じての肉弾の貴重すべき犠牲は外で戦われて居るから内なる人の日本人の実感にこたえる事が甚だすくないのではないか...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...内なる貴さが外(そと)の弱さに包まれているところに...
中島敦 「悟浄歎異」
...己の内なる小人を指摘された心地である...
中島敦 「弟子」
...何處までも内なるものが外であり...
西田幾多郎 「世界新秩序の原理」
...生まれしみどり児の内なる光はめでたいものである...
羽仁もと子 「今、生まれしみどり児」
...器わるければ内なるものを腐らす」と...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...内なる朝鮮に入り得ない限り...
柳宗悦 「民藝四十年」
...「――内なる尼前のおん母子(ぼし)へ物申しまする...
吉川英治 「私本太平記」
...そこに始めて内なる世界のうごめきが始まる...
吉田絃二郎 「沈黙の扉」
...岸田君が内なる美の直接に現わされたものを装飾とし...
和辻哲郎 「『劉生画集及芸術観』について」
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