...内なる「人」を縛る力としてはいけない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...此障礙の征服と機會の利用とによつて自己を建設し行く者は彼自身の内なる力である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...内なる統一と外なる統一とを全く不可分のものとし...
石川三四郎 「浪」
...」幕の内なる泰助さえ...
泉鏡花 「活人形」
...その天幕の内なる光は暗くなり...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...自分の内なる本能の一部分が狡猾にもその事によってある幽(かす)かな快感に耽っているのであった...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...」しかし彼の内なる知的な...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...送り返された幸内なるものは...
中里介山 「大菩薩峠」
...私は未だその前に雲が渦卷(うづま)いてゐる内なる幻の朦朧な姿に滿足した...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...内なるものはもとヘーゲル的なイデーを意味した...
三木清 「歴史哲學」
...解釋學的立場は外なるものを内なるものの表現と見...
三木清 「歴史哲學」
...あたかも仕事に対(むか)って絶えず傾注されているような内の内なる生命の本体が...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...内なる光明を趁(お)って...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...知らず知らずの間にその内なる眼をも外なる眼をも...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...(b)内なるわたしの意志の注意と心づかいとを少しでも軽くできるというのは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それはすでに外なる敵ではなく、内なる敵、心の敵と呼び得るであろう...
柳宗悦 「工藝の道」
...ただ朝鮮の内なる心を経由してのみあり得る美である...
柳宗悦 「民藝四十年」
...あるいは内なる美が存在することを...
和辻哲郎 「『劉生画集及芸術観』について」
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