...(これは勝峯晉風氏も「芭蕉俳句定本」の年譜の中に「洞の一字を見落してならぬ」と云つてゐる...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...ちょっと押したのを見落しはしなかった...
海野十三 「鬼仏洞事件」
...つい貞之助は今日まで彼女のそう云う変化を見落していたのであった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...意識の何よりの本性は存在を何かの仕方で反映するという論理的な認識論的な機能にあることを見落してはならぬ...
戸坂潤 「技術の哲学」
...という点を見落してはならぬ...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...見落してはならぬ...
戸坂潤 「日本文化の特殊性」
...實は僕も訂正の積で一度よんで誤の多いので驚ろいた位人が見たら定めし見苦しき事なるべし御蔭にて僕の見落したる分を大分直す事が出來て結構だ...
夏目漱石 「鈴木三重吉宛書簡―明治三十九年」
...美しい景観を作り出してるのを見落した筈はないだろう...
野上豊一郎 「パラティーノ」
...千種十次郎は見落しませんでした...
野村胡堂 「悪魔の顔」
...俺は大變な事を見落して居たんだ――一昨日の晩曲者は八五郎に顏を見られると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「そいつは見落した...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私は大變なものを見落して居るやうな氣がするのです」「ハ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...維新外交史でこれまで見落していた方面を...
服部之総 「黒田清隆の方針」
...歴史家も小説家も見落していた細かいことを丹念にひろいあげ...
久生十蘭 「だいこん」
...君は一番重要なことを見落しているよ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...おそらく多くの文芸愛好家が見落しはしないであらうかとおもつた佳作に出遇つたことを吹聴して置きたい...
牧野信一 「月評」
...生活のしみじみとしたところを見落しがちなものね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...第二巻第十二章におけるいわゆるモンテーニュの懐疑主義の真の意義とその帰結とを明らかにしていることも見落してはなるまい...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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