...見苦しい事も出來ず...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...見苦しい真似はしないでくれたまえ...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...あゝいふ見苦しい癇癪なんて...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...このやうに見苦しいざまをもかへりみず...
太宰治 「右大臣実朝」
...その女のような見苦しい騒ぎはせぬ」「では...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...見苦しい夫婦生活をしているのはわたし一人きりで...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...見苦しいぞっとどなった...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...傍観(ぼうかん)しても見苦しいものであるし...
新渡戸稲造 「自警録」
...見苦しいところですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...なんとも見苦しい光景だった! Kは落着いて皆を観察できた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...俗な、見苦しい、古風な座敷で、椅子や長椅子には緋の天鵝絨(びろうど)が張ってある...
マルセル・プレヴォー Marcel Prevost 森鴎外訳 「田舎」
...あの様に見苦しい醜態を日々演じてゐるのだ...
牧野信一 「秋晴れの日」
...決して見苦しい片輪ものではないだろうと骨折り甲斐もいくらかあります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...こうしていればいるほど見苦しいほど恋しかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...悪い容貌(ようぼう)だというがそう見苦しい顔でもないのであるからと思って...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...不快な存在のように新女御が見られることになっては見苦しいと思っていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...見苦しいわ...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...しかし、時々は胡桃の樹も堪忍袋(かんにんぶくろ)の緒をきらし、その最後の葉を揺すぶり、我が家の黒い鳥を放し、そしてこう言い返す――「くそつぐみ!」樫鳥(かけす)――「のべつ黒装束で、見苦しいやつだ、くろ鶫って!」くろ鶫――「群長閣下、わたしはこれしか着るものがないのです」雲雀(ひばり)L'Alouette私はかつて雲雀というものを見たことがない...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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