...愈(いよいよ)彼の見苦しい死の近づいたのを感じずにはゐられなかつた...
芥川龍之介 「西方の人」
...往生際の見苦しい奴だ...
泉鏡花 「活人形」
...なぜか見苦しいほど慌(あわただ)しげで...
泉鏡花 「婦系図」
...あゝいふ見苦しい癇癪なんて...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...見苦しい顏ではあるが前の女中とは全く違つて生き/\としてゐて愛嬌があるので三藏は覺えず釣り込まれて「さつきから獨りぼつちサ」「まアさうですか...
高濱虚子 「俳諧師」
...めしを五杯たべて見苦しい...
太宰治 「喝采」
...ズボン下だけの見苦しい恰好である...
外村繁 「澪標」
...鼻がふくれ上がって真赤(まっか)になってすこぶる見苦しい...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...嗚呼(ああ)見苦しい事だ...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...見苦しい通りにお待たせいたしまして」と惟光は恐縮していた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...夜が明けてから家を出るのは見苦しいと思って別れて行った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それは非常に見苦しいことだと姫君はしていて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...見苦しいことをあそばすものである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...胸に当てたり見苦しいことをする人もあるらしかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...尼夫人も女房たちも大尼君に琴を弾かれては見苦しいことになるとは思ったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...振りがなが見苦しいとならば...
柳田國男 「書物を愛する道」
...反対に自国の海軍の大拡張を声明して世界の人にその一大矛盾を掩(おお)うことの出来ないような見苦しい現象のあるのは...
与謝野晶子 「激動の中を行く」
...併(しか)し見渡した所大抵熟練した連中(れんぢゆう)許(ばか)りで然(さ)う見苦しい素人(しろうと)は居ないやうだ...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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