...どうしてかうも小さい見苦しい自分なのかと恥かしくなります...
伊藤野枝 「書簡 山田邦子宛」
...見苦しい焦燥の色も見せはしなかったが...
海野十三 「地球発狂事件」
...めしを五杯たべて見苦しい...
太宰治 「喝采」
...ぼろをつけた見苦しいわめきたてる男の群を...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...「見苦しいぞ、磯子、鈴木っ」軒下の兵が、軒下を伝って逃げ乍ら、敵に尻を向けて這っている兵へ、怒鳴(どな)った...
直木三十五 「近藤勇と科学」
...その見苦しい痕跡(こんせき)ばかりは...
中里介山 「大菩薩峠」
...そんなに見苦しくなっていましたかな」「見苦しいにもなんにも...
中里介山 「大菩薩峠」
...あまり見苦しい態度はとらなかったということである...
長谷川時雨 「明治美人伝」
...あの見苦しい肉塊は...
久生十蘭 「湖畔」
...俗な、見苦しい、古風な座敷で、椅子や長椅子には緋の天鵝絨(びろうど)が張ってある...
マルセル・プレヴォー Marcel Prevost 森鴎外訳 「田舎」
...たいへん見苦しい字になったようでございますけれど――」と最後を結ばれてあるのも...
堀辰雄 「ほととぎす」
...見苦しい通りにお待たせいたしまして」と惟光は恐縮していた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...深い考えもなく出家をいたす者はあとで見苦しいことも起こして...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「見苦しい出歩きを人に知らすまいと思って...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...見苦しい最期(さいご)を遂げた...
森鴎外 「大塩平八郎」
...こんな見苦しいがさがさした手に...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...『どうする! かような事で! 見苦しい』自分を叱して...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...樫鳥(かしどり)――のべつ黒装束で、見苦しい奴だ、黒つぐみって...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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