...あまり見苦しいふうもしているから...
伊藤左千夫 「落穂」
...だから見苦しいことのないように...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...その目鼻立ちの一つでも見苦しいものにすることは出来ない...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...女に会って見苦しいと思うことはなかったよ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...妙に不自然な見苦しい足どりで...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...あまり見苦しいから止せという人もあったが...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...やがて見苦しいザマで引戻されるにきまっている...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの見苦しい肉塊は...
久生十蘭 「湖畔」
...見苦しい奴だと却(かえっ)て気の毒に思うて...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...何としても助かろうと思えば斯(か)く見苦しい姿をしても逃げるのが当然(あたりまえ)の道である...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...見苦しいのがありますから」と源氏は言っていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...女の心を動かすことができずに帰るのは見苦しいとも思う源氏が追い追いに熱してくる言葉などは...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...見苦しいほどにも恨めしがり...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「見苦しい出歩きを人に知らすまいと思って...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...非常に悲しがっておいでになった、故人を哀れな存在とは見たが、現在の帝王と后(きさき)があれほど御大切にあそばされる皇子で、御容貌(ようぼう)といい、学才と申して今の世に並ぶ人もない方で、すぐれた夫人たちをお持ちになりながら、あの人に心をお傾け尽くしになり、修法、読経(どきょう)、祭り、祓(はらい)とその道々で御恢復(かいふく)のことに騒ぎ立っているのも、ただあの人の死の悲しみによってのことではないか、自分も今日の身になっていて、帝(みかど)の御女(おんむすめ)を妻にしながら、可憐(かれん)なあの人を思ったことは第一の妻に劣らなかったではないか、まして死んでしまった今の悲しみはどうしようもないほどに思われる、見苦しい、こんなふうにはほかから見られまいと忍んでいるのであるがと薫は思い乱れながら「人非木石皆有情(ひとほくせきにあらずみなうじやう)、不如不逢傾城色(しかずけいせいのいろにあはざるに)」と口ずさんで寝室にはいった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...見苦しい家に親を置かなくても好(い)い...
森鴎外 「雁」
...右の二人あんな見苦しい奴はここにいさせたくないな...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...『どうする! かような事で! 見苦しい』自分を叱して...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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