...天使や聖徒の見舞う事があった...
芥川龍之介 「おぎん」
...それから重吉は茶の間の隣りにやはり床に就いている姑(しゅうとめ)のお鳥を見舞うのだった...
芥川龍之介 「玄鶴山房」
...三人して頭からガジャガジャ冷水の洗礼を見舞うとこ...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...倍旧の物的恩恵かれを見舞うならんと彼らは考えたのである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...赤沢ノ小屋を見舞う...
鵜殿正雄 「穂高岳槍ヶ岳縦走記」
...恋人を見舞うことさえ慎しんでいた...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...一週間以内に必ずどろぼうが見舞うものと覚悟をするがいい...
太宰治 「春の盗賊」
...――一洵居に大山君を見舞うたが...
種田山頭火 「松山日記」
...四月初めに私は見舞うことを予報していたところ...
豊島与志雄 「十一谷義三郎を語る」
...外国人でその建造物を見舞う者はほとんどなく...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...この老人が病家を見舞うときには必ずかごに乗ってそろりそろりと参られたそうだ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...少くとも良人を見舞う妻の最大の忍耐をもとめることです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...絶望だけが私を見舞うだろう...
三好十郎 「冒した者」
...「鐘巻自斎に一剣を見舞う為」と明答したであろう...
吉川英治 「剣難女難」
...……と思うての老婆心」「ありがとうぞんじまする」「つい見舞うても上げぬが...
吉川英治 「私本太平記」
...――勝入を見まゐらせ候とおぼしめし候て、ちくぜんの守を御覧(ごらう)じ候はば、何やうにも、御ちそう申し、もの詣(まゐ)りをも致させ候やうにいたし候べく、たべ物などもきこし召し、身をがんじように、なされ給ふべく候こう書いて、なお、(自分の代りに、弥兵衛をつかわしたが、何ぶん、まだ戦のさいちゅうだから、いずれ寸暇(すんか)ができたら、見舞うてやるぞ...
吉川英治 「新書太閤記」
...片岡が見舞う...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...片手なぐりに一太刀見舞うと...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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