...佐助は前に述べたごとく江州日野の産であって実家はやはり薬屋を営み彼の父も祖父も見習い時代に大阪に出て鵙屋に奉公をしたことがあるという鵙屋は実に佐助に取って累代(るいだい)の主家であった...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...だから私が知った時はまだそのカフエエへ奉公に来たばかりの、ほんの新米だったので、一人前の女給ではなく、それの見習い、―――まあ云って見れば、ウエイトレスの卵に過ぎなかったのです...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...客分格の女給見習いとして...
徳田秋声 「仮装人物」
...食糧つきの行儀見習いとでもいう口実(おしだし)で...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...見習い出勤もおさらばだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...奴(やつ)はまだ見習いだからな...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...我々のは二日ばかりでモウ見習いを免された...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...けれども見習いは...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...七男のルイ ――安南のP・M・D木綿会社へ見習いにやって下さい...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...それに雪が降って来ました」「雪がなんですか! あの元気な雀にすこし見習いたまえ」「すみませんでした...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...見習いたい道徳的手本とすべき生涯の強い想念を得るためなのである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...若い見習い下男の部屋へ行った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...初めて見習いに出た三の輪の新花亭以来...
正岡容 「寄席」
...冷酷な女王さんをお見習いになってはいけませんよ」など...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...いそがしい見習い水夫の甲板勤務に追われながら...
山本周五郎 「青べか物語」
...見習いということで...
山本周五郎 「へちまの木」
...武士の態をよく見習いとうございます)勿論...
吉川英治 「新書太閤記」
...左京介殿の方をちと見習いなさい...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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