...これが見納めになるかもしれない...
海野十三 「地球要塞」
...見納め、まさか、でも、それに似た気持もあるようだ...
太宰治 「新郎」
...これが今生(こんじょう)の見納め...
太宰治 「二十世紀旗手」
...私は自分の家を見納めに見ておこうと振り返ったが...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...しかもそれで見納めとなることは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...これが見納めになるかも知れねえ」「仕方がねえ...
直木三十五 「南国太平記」
...お仏壇の扉をたてて隣の床にはひりながら「いつやらひどう煩つた時はまあこれがこの世の見納めかしらんと思つたに...
中勘助 「銀の匙」
...「これ、お梅」藤堂平助は慄(ふる)えていたお梅の襟髪(えりがみ)を取って、「よく見ておけ、これが見納めだ、貴様の可愛ゆい殿御(とのご)の最期(さいご)のざまはこれだ」「どうぞお免(ゆる)し下さい」「しかし美(い)い女だな」「芹沢が迷うだけのものはある」藤堂と沖田とは面(かお)を見合せて、土方と近藤との方に眼を向ける...
中里介山 「大菩薩峠」
...もうその武蔵の国の山は見納めということになるのだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...これが江戸の見納めという意味にはならないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...これがドイツの見納めだといふ氣持もあつたので...
野上豐一郎 「キフホイザー」
...これがパリの見納めかと思ふと...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...お互の顏の見納めに灯を入れて見ようぢやないか」さう言ひながら音次郎は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...うしろに切火(きりび)打かくる女房の顔もこれが見納めか十人ぎりの側杖(そばづえ)無理情死(しんぢう)のしそこね...
樋口一葉 「たけくらべ」
...浄海 松王よ、これが見納め...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...そしてさういふものとしてはもう見納めになるであらう...
堀辰雄 「プルウスト雜記」
...今生の見納めに連れ立って見に参ろうでは御座らぬか...
夢野久作 「名娼満月」
...名残(なごり)惜しいけれど……」「見納めだなんて...
吉川英治 「春の雁」
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