...これが現世(このよ)の見納(みおさめ)かなあ...
泉鏡花 「活人形」
...――それが女学生姿のミチミの見納(みおさ)めだったのだ...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...あんた方はわしの見納(みおさ)めで...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...これが今生(こんじょう)の見納め...
太宰治 「二十世紀旗手」
...私は自分の家を見納めに見ておこうと振り返ったが...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...見納めに鳩のいる乾草棚を振り返った時にゃ...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「女房ども」
...しかもそれで見納めとなることは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...もうその武蔵の国の山は見納めということになるのだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...飛騨の高山も今が一生の見納めじゃなくって...
中里介山 「大菩薩峠」
...これがドイツの見納めだといふ氣持もあつたので...
野上豐一郎 「キフホイザー」
...これがパリの見納めかと思ふと...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...うしろに切火打かくる女房の顏もこれが見納めか十人ぎりの側杖無理情死(しんぢう)のしそこね...
樋口一葉 「たけくらべ」
...うしろに切火(きりび)打(うち)かくる女房(にようぼう)の顏(かほ)もこれが見納(みおさ)めか十人(にん)ぎりの側杖(そばづえ)無理情死(むりしんぢう)のしそこね...
樋口一葉 「たけくらべ」
...「最後だ、見納めだぞ、シャンティン...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...これが見納めになるかも知れんぜ...
三好十郎 「好日」
...それは暖かい南国の見納めであつた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...大講会(だいこうえ)二日(か)目(め)の行事(ぎょうじ)を見納(みおさ)めしたにちがいない...
吉川英治 「神州天馬侠」
...そしてみな顔は、多門の上なる主人のすがたを仰いで、今を見納めぞと、しばしは同じ声のみを繰り返していた...
吉川英治 「新書太閤記」
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