...そうそう私(わたくし)が現世(げんせ)の見納(みおさ)めに若月(わかつき)を庭前(にわさき)へ曳(ひ)かせた時(とき)...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...すつかりそれも見納めにしなくちやならない――ノラ 下らないこと...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...見納(みをさ)めのつもりでぶらついた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...それが杉田二等水兵の見納となった...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...これが見納めになるかもしれない...
海野十三 「地球要塞」
...見納め、まさか、でも、それに似た気持もあるようだ...
太宰治 「新郎」
...そして彼は永久の見納めにクリストフをながめていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...この街道筋の見納めになるかも知れぬ...
直木三十五 「南国太平記」
...これが江戸の見納めという意味にはならないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...うしろに切火(きりび)打(うち)かくる女房(にようぼう)の顏(かほ)もこれが見納(みおさ)めか十人(にん)ぎりの側杖(そばづえ)無理情死(むりしんぢう)のしそこね...
樋口一葉 「たけくらべ」
...浄海 松王よ、これが見納め...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...これが見納めです...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...わたしはあのときこれが見納(みおさ)めだと思ったその場所から...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...最後の見納めのように頭を高くあげたが...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...今生の見納めに連れ立って見に参ろうでは御座らぬか...
夢野久作 「名娼満月」
...桜も今は当分の見納めと...
横光利一 「旅愁」
...名残(なごり)惜しいけれど……」「見納めだなんて...
吉川英治 「春の雁」
...それがあんたの夢の見納めだろう」「なるほど...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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