...彼は見納めをするような気持で...
有島武郎 「星座」
...見納(みをさ)めのつもりでぶらついた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...あんた方はわしの見納(みおさ)めで...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...見納め、まさか、でも、それに似た気持もあるようだ...
太宰治 「新郎」
...私は自分の家を見納めに見ておこうと振り返ったが...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...見納めに鳩のいる乾草棚を振り返った時にゃ...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「女房ども」
...しかもそれで見納めとなることは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...この街道筋の見納めになるかも知れぬ...
直木三十五 「南国太平記」
...「これ、お梅」藤堂平助は慄(ふる)えていたお梅の襟髪(えりがみ)を取って、「よく見ておけ、これが見納めだ、貴様の可愛ゆい殿御(とのご)の最期(さいご)のざまはこれだ」「どうぞお免(ゆる)し下さい」「しかし美(い)い女だな」「芹沢が迷うだけのものはある」藤堂と沖田とは面(かお)を見合せて、土方と近藤との方に眼を向ける...
中里介山 「大菩薩峠」
...飛騨の高山も今が一生の見納めじゃなくって...
中里介山 「大菩薩峠」
...これが江戸の見納めという意味にはならないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...うしろに切火打かくる女房の顏もこれが見納めか十人ぎりの側杖無理情死(しんぢう)のしそこね...
樋口一葉 「たけくらべ」
...見慣れた通りを進むビートリスには見納めのようであった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...メアリの見納めになったからだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...この世の見納めになる...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...此処も見納めかな...
三好十郎 「好日」
...多分今生の見納めであろう富士山が……...
夢野久作 「冥土行進曲」
...桜も今は当分の見納めと...
横光利一 「旅愁」
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