...これが現世(このよ)の見納(みおさめ)かなあ...
泉鏡花 「活人形」
...――それが女学生姿のミチミの見納(みおさ)めだったのだ...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...私は自分の家を見納めに見ておこうと振り返ったが...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...見納めに鳩のいる乾草棚を振り返った時にゃ...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「女房ども」
...しかもそれで見納めとなることは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...いつ見納(みおさ)めになっても名残惜しい気がしないように...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...これも如法(にょほう)に見納めて...
中里介山 「大菩薩峠」
...もうその武蔵の国の山は見納めということになるのだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...飛騨の高山も今が一生の見納めじゃなくって...
中里介山 「大菩薩峠」
...あるいはこれが親子の見納めになるかも知れないと云う懸念(けねん)があったならば...
夏目漱石 「思い出す事など」
...これがドイツの見納めだといふ氣持もあつたので...
野上豐一郎 「キフホイザー」
...お互の顏の見納めに灯を入れて見ようぢやないか」さう言ひながら音次郎は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...見慣れた通りを進むビートリスには見納めのようであった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...これが見納めです...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...それは暖かい南国の見納めであつた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...今生の見納めに連れ立って見に参ろうでは御座らぬか...
夢野久作 「名娼満月」
...多分今生の見納めであろう富士山が……...
夢野久作 「冥土行進曲」
...桜も今は当分の見納めと...
横光利一 「旅愁」
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