...医者の見立てでは昔の癆症(らうしやう)...
芥川龍之介 「庭」
...初代は見立てのいい柄の...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...日本の瀑布を角力に見立てて...
大町桂月 「上州沼田より日光へ」
...態々(わざ/\)見立てるのだといつて...
薄田泣菫 「茶話」
...櫛田と云うのは、蘆屋川の停留所の近くに開業している医師で、見立ての上手な、技倆(ぎりょう)の卓越した人であるだけに、この近所で引っ張り凧(だこ)になっていて、毎日夜の十一時過ぎまで夜食にも戻らずに往診に廻っていると云う風なので、掴(つか)まえるのが容易でなかった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...私が見立てて買って来てやったのを...
近松秋江 「うつり香」
...もう片身分(かたみわ)けの見立てでもするように...
徳田秋声 「足迹」
...斯ういう因縁から見立てると...
中里介山 「生前身後の事」
...――後で見立ての良い醫者に訊く外はあるまい」死體の胸をかき合せ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...親分の見立てぢやないが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...奴は客としては当代第一たる人を見立てたのである...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...彼処(そこ)でもない此処(ここ)でもないと勝手次第に宜(よ)さそうな地所(じしょ)を見立てゝ...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...さらにずっと心の奥に引っかかっていた見立てが現実になりつつある...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...見立てがドイツ医者だから...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の土壌」
...春や昔の山吹の庵(いお)田鶴(でんかく)これはただ五車の主の住居を山吹など咲きたらんと見立てたるなり...
正岡子規 「俳諧大要」
...蜥蜴を竜に似て角なきものと見立てたのだ...
南方熊楠 「十二支考」
...うるせえ」「縫やあしないけど柄はあたしの見立てよ」「道理で田舎っ臭えと思った...
山本周五郎 「桑の木物語」
...その親孝行の断髪令嬢のお婿(むこ)さんに見立てて...
夢野久作 「超人鬚野博士」
便利!手書き漢字入力検索