...橋の架かった左右の二つの髷を鴛鴦の睦まじさに見立てたわけなのでしょう...
上村松園 「好きな髷のことなど」
...かくして不合格になったものを仮想的第二次前句と見立ててこれに対する付け句を求め...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...斯ういう因縁から見立てると...
中里介山 「生前身後の事」
...追ってよき人を見立てて沙汰を致そう」「仰せながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...どんなものでございますか……」これは天下の形勢を見立てるので...
中里介山 「大菩薩峠」
...何か身近な物の形に見立て...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...ピンポンの球をα粒子に見立てて...
中谷宇吉郎 「湯川秀樹さんのこと」
...代助はルキイルを雲(くも)に見立てた積で此図を注文したのである...
夏目漱石 「それから」
...泰道先生見立て違いだけでは済むまいぜ」平次の論告は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...採集者がこれをいろいろに見立て...
牧野富太郎 「植物記」
...「縁起をかつぐ渡世柄――ありがたいお見立て――」「こないだお訪(たず)ねのときも...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...同じ猴ながら見立てように随って種々の猴神が建立された...
南方熊楠 「十二支考」
...これには蝮を南総で女性に見立て姫まむしというので...
南方熊楠 「十二支考」
...未来の安住の地を見立てたと伝える方が...
柳田国男 「海上の道」
...夫が見立て私にあてがわれるものだけなのです...
柳原白蓮 「私の思い出」
...うるせえ」「縫やあしないけど柄はあたしの見立てよ」「道理で田舎っ臭えと思った...
山本周五郎 「桑の木物語」
...良人(うちのひと)にわたしが見立てて着せようというのに...
吉川英治 「春の雁」
...釈迦を太陽に見立てるくらいはきわめて小さい方で...
和辻哲郎 「孔子」
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