...それぞれちゃんと柄行きを見立てたモスリンの単衣であった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...火山はしばしば女神に見立てられる...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...そちの見立てでしかるべきものを二人ほど連れて房州へ帰りたいものじゃ」「よろしうございます...
中里介山 「大菩薩峠」
...講釈仕込みの武芸も心得ている――あいつに限ると見立てました...
中里介山 「大菩薩峠」
...ワイルドとかいうやからを純文芸というものに見立てたいのであろうと思われる...
中里介山 「余は大衆作家にあらず」
...自分の懐の中ばかり覗いている若い男があったろう」「親分が――親の大金を持出した息子――と見立てた」「この若い男の懐の中に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...死の間際かと見立てた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...「確かな見立てだと思います...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...見立てがドイツ医者だから...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の土壌」
...もちろん独自の見立てをしていたが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...でもそれは大衆の見立てであり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...この部屋を舟に見立てて意気を鼓しているんだよ...
牧野信一 「吊籠と月光と」
...男を沢市に見立てて目隠しをさせ手を引いて走る壺坂競走...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...〈狙(ひんそ)を以て雌と為る〉と雌雄を異種に見立てたのだ...
南方熊楠 「十二支考」
...その時僕を大関に見立てて下宿屋へ呼びによこしたが不在(るす)で残念だといっていた処で是非僕にも仲間入をしろ...
村井弦斎 「食道楽」
...似合ふやうなのを見立てた積りだがなんと云つて...
森林太郎 「身上話」
...かねて田にあるうちに丈夫な稲茎(いなくき)を見立てておいて...
柳田国男 「海上の道」
...綺麗な定九郎とも見立てられる身拵え...
吉川英治 「剣難女難」
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