...痢病(りびょう)と云う見立てを下(くだ)した...
芥川龍之介 「或敵打の話」
...衣服や身のまわりのものの見立てについては葉子は天才といってよかった...
有島武郎 「或る女」
...貴下が見立てて下すったのを...
泉鏡花 「婦系図」
...貴方何ですか? 一緒にいらして私が何になればいゝか決めて衣裳を見立てゝ下さるわけにはいきませんか?ヘルマー あはあ! 家の剛情屋さんが...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...マダ勤学中の学生と見立てゝ年配から云つて留学を志ざしさうに判断するは先づ当らずと雖ども遠からずと考へたんだらう...
内田魯庵 「人相見」
...彼は此の頃この娘に偶に一枚づゝでも著物の柄を見立てゝやるのが趣味の一つであつた...
徳田秋聲 「芭蕉と歯朶」
...おかげで武部氏は如何にも反教育勅語的な人格に見立てられそうな破目に陥ったというだけである...
戸坂潤 「社会時評」
...ただ阮東の見立てにより...
豊島与志雄 「三つの悲憤」
...同じいやなものにても壮士(そうし)役者か曾我(そが)の家(や)位ならまだ/\どうにか我慢も出来申(もうす)べく候へども自動車の運転手や活動弁士にてはいかに色事を浄瑠璃(じょうるり)模様に見立てたき心はありても到底色と意気とを立てぬいて八丈縞(はちじょうじま)のかくし裏なぞといふやうな心持にはなり兼(かね)申候...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...いろいろな形に見立てて友達とふざけたものだ――などと私に調子をあわせたが...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...その晩から寝込んでしまった」「風邪を引いたのか」「この道ばかりは銭形の親分でも見立てがつかねえ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その見立ての凄さ...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...米国億万長者だと分かった』『たぶん警察の見立ては正しいだろう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...なぜラルフは偽名を使う? なぜわしを追い出さない? なぜここにいられる?」スライトの見立てはあったが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...キノコの中にはハハキタケ(ホーキタケ)一名ネズミタケ(またの名ネズタケ)の様に叢生している者があるのでそれで草の茸々と叢生する有様に見立てられそこで我邦で茸がキノコという様に成ったに外ならないのである...
牧野富太郎 「植物記」
...あのきわだった山吹の色の細長が似合う顔と源氏の見立てたとおりの派手(はで)な美人は...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...私にもその見立てに参加して意見をきかせてくれと頼まれた...
横光利一 「夜の靴」
...お洋服の買い方やお見立てでも...
横光利一 「旅愁」
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