...車夫はろくに見知りもないものに大金を渡して平気でいる女の顔を今さらのようにきょときょとと見やりながら空俥(からぐるま)を引いて立ち去った...
有島武郎 「或る女」
...葉子にはその貴婦人たちの中の一人(ひとり)がどうも見知り越しの人らしく感ぜられた...
有島武郎 「或る女」
...それもだれといっしょにか? 自分が見知りもせず...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...顔見知りの人が一人いた...
直木三十五 「南国太平記」
...若い時はおたがいに見知り越しだ」「では...
中里介山 「大菩薩峠」
...お見知り置きなせえ」と言うから...
中里介山 「大菩薩峠」
...顏見知りの自分へ聲を掛けたのだらうと思つたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...顔見知りの町内の若い者です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...野次馬の半分は見知り人です」橋番所の老爺です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...博徒の中に、女が五六人いるうえに、男客の中には、顔見知りの者が、二三にとどまらぬことであった...
火野葦平 「花と龍」
...人見知りでもするかのように...
堀辰雄 「美しい村」
...しかし始めて會ふ人にはどうも人見知りをする癖があるので...
堀辰雄 「「スタヴロギンの告白」の譯者に」
...見知りの役人にわざわざそれを確かめた...
本庄陸男 「石狩川」
...かれらともおよそ顔見知り程度になっていたので...
山本周五郎 「青べか物語」
...よう見知りおいてくれ...
吉川英治 「新書太閤記」
...「山城というか」「お見知りおき下さいませ」「きょうは...
吉川英治 「新書太閤記」
...お子連れか」「お見知りおき下さいませ...
吉川英治 「親鸞」
...彼はひどく人見知りをした...
魯迅 佐藤春夫訳 「故郷」
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