...それが済めばもうこの進化は見掛け上終局する...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...この上はあすこで見掛けた西一郎を引張ってゆくことにしよう」しかし課長が下に下りたときには...
海野十三 「恐怖の口笛」
...きやつ/\乾躁(はしや)ぎ散らしてゐるのを見掛ける事がある...
薄田泣菫 「茶話」
...見掛けの堂々たるお方だとばかし思つてゐましたので...
薄田泣菫 「茶話」
......
関口存男 「移轍(Anakoluth)」
...従つてその一年間に一度しか訪ねなかつた僕はその先生をつひぞ見掛けたことはないので...
中原中也 「引越し」
...此土手で髮を切られて居るが」「よく見掛けますよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二階へ上ると平次は、窓格子を丁寧に調べて居りましたが、格子が全部わくに取付けて、釘で打ちつけてあるのも構はず、その釘を一本々々調べて行く内、果して三寸ほどの逞ましい釘が、見掛けに寄らず、二本までも苦もなく拔けて、窓格子がわけも無く外れるところのあるのを發見しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...アメリカ風の見掛けさえしていれば...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...私は初めの見掛けによってかなり影響されていたことに気づく...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...先刻(さっき)入口の処で見掛けた彼の可哀相な女の人が...
広津柳浪 「昇降場」
...今こそ私には私を人間社會に結びつけてくれるたつた一筋の紐だつてありはしない――一片の愛着も希望も私を人間のゐる處に呼んではくれない――私を見掛ける人は...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...ここでは完全に「日本人は見掛けによらぬ狡猾(カンニング)だ」という彼等の観念を覆えおおせた...
松本泰 「日蔭の街」
...誰やらが近い所で見掛けたといふ事だつた...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...この土地では見掛けないやうだが...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...只見掛けたと云うだけのこの二人を取り押さえても...
森鴎外 「護持院原の敵討」
...これらにしばしば蛍(ほたる)とか蝶(ちょう)とかが添えてあるのを見掛ける...
柳宗悦 「工藝の道」
...見掛けほど元氣ではなかつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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