...我我の見慣れた家康ではない...
芥川龍之介 「大久保湖州」
...見慣れたばら緒の雪駄(せつた)が一足のつてゐる...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...見慣れた長い鼻より...
芥川龍之介 「鼻」
...漁夫たちは見慣れた山々の頂をつなぎ合わせて...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...これ等は皆我が見慣れたるものなれど...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...『吾々の一番見慣れたきのこは...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...義雄が常に見慣れた赤塗りの機關釜も...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...その表面から周囲の見慣れた風景の新しい眺望がえられた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...見慣れた錦画の判官とは違っていて...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...そのうちに彼はなんとなしに自分が幼少時代に見慣れたお葬式の行列のことを思い出した...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...見慣れたものの上に...
夏目漱石 「門」
...何処へ行っても見慣れた狭い街の風景で...
原民喜 「閑人」
...二つの印象が相互に結合されているのを見慣れたとき...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...」「それは自分の国の見慣れた景色だから...
牧野信一 「環魚洞風景」
...平生見慣れたものも旅においては目新しく感じられるのがつねである...
三木清 「人生論ノート」
...併しどれも見慣れた五十銭や二十銭や十銭ではないやうに思はれる...
森鴎外 「金貨」
...見慣れた大将の装いや旗印が見えなくなってごらん...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...――すべてわれわれが見慣れた形相の理想化であって...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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