...彼は妄念にとらわれている...
...妄念から解放されたい...
...その計画は妄念に過ぎない...
...妄念を抱く人には注意が必要だ...
...妄念を認めず現実から目をそらすのは危険だ...
...有二何妄念游思一...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...……そのあとへ、人魂(ひとだま)が一つ離れたように、提灯の松の下、小按摩の妄念は、列の中へ加わらずに孤影然(けいぜん)として残っている...
泉鏡花 「怨霊借用」
...つまりこの革命運動の妄念が...
岩村透 「不吉の音と学士会院の鐘」
...影も形もなき妄念(まうねん)に惱まされて...
高山樗牛 「瀧口入道」
...妄念を吐き出そうとするように深く息をした...
豊島与志雄 「愚かな一日」
...煩悩具足(ぼんのうぐそく)の凡夫の身がどうして妄念を止めることが出来ましょう...
中里介山 「法然行伝」
...「心を静め妄念を起さないで念仏をしようと思うのは生れつきの眼鼻をとり払って念仏をしようと思うようなものじゃ」といわれた...
中里介山 「法然行伝」
...既に凡夫の往生を許す上は何ぞ妄念の有無を嫌うべきや」そこで安楽房が問うて云うのに...
中里介山 「法然行伝」
...実在の苦境(くぎょう)の外に文三が別に妄念(もうねん)から一苦界(くがい)を産み出して...
二葉亭四迷 「浮雲」
...妄念の苦悩の上に立ちこめる神聖な薄明の中に...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...妄念という妄念を...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...これも妄念の一種なりや...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その喉笛のしたにぽっちりついた傷が男には忌わしい妄念を駆(か)らせたのであった...
室生犀星 「香爐を盗む」
...飽きることのない悩ましい密室の妄念にふけっているばかりではなく...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...その人の頭の中にあるいろいろのあり触れた妄念が綺麗に消え失せて...
夢野久作 「暗黒公使」
...彼の小我や妄念(もうねん)のすべてを解決したのである...
吉川英治 「剣の四君子」
...妄念(もうねん)が残って...
吉川英治 「新・水滸伝」
...肉体と妄念のわれに戻ってしまった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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