...女ではなくとも見惚れるほどのすばらしい美男の紳士だった...
海野十三 「心臓盗難」
...いゝなあとばかり見惚れる...
種田山頭火 「其中日記」
...瓶の空虚をとりかこむ資本家の令嬢の美貌に見惚れる土...
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...見物人は皆太夫の姿に見惚れる...
長塚節 「菜の花」
...頭を擡げ出した麦の青さと相映じて居るのに見惚れることすらあるのである...
長塚節 「隣室の客」
...見惚れるやうにたつぷりとした肉づきであつた...
林芙美子 「晩菊」
...最早それに見惚れる人の子は一人もなかつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...少年の眼はやがて閉されて心に映つた幻像の動きに見惚れる...
北條民雄 「童貞記」
...私はじつと見惚れることがある...
北條民雄 「柊の垣のうちから」
...女のあたしがつくづく見惚れるほどなんだもの...
牧野信一 「痴日」
...一体誰も彼もが見惚れるほどの美女とは何んな顔か? とおもつて多少の眼を凝したのは事実であつた...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...やはり誰も彼もが見惚れるといふものには...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...寝台にねながら温和しい顔つきでそのガラスの高つきに見惚れる私は...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...見惚れることがあった...
吉川英治 「親鸞」
...あわただしい木馬競走に見惚れる観衆の喝采...
吉行エイスケ 「恋の一杯売」
便利!手書き漢字入力検索