...飛んでもない見当違いをする事が度々(たびたび)であった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...どういう話のキッカケからであったか平生(いつも)の話題とは全(まる)で見当違いの写真屋論をした...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...見当違いであることがわかるであろう...
津田左右吉 「日本上代史の研究に関する二、三の傾向について」
...それでせいぜい科学の準備くらいのところまでこの考えを持って行くのは見当違いである...
寺田寅彦 「アインシュタインの教育観」
...作画に対する根本の出発点が既にこういうところにあるとすれば津田君の画を論ずるに伝説的の技巧や手法を盾に取ってするのはそもそも見当違いな事である...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...」先生はまるで見当違いの挨拶をした...
徳田秋声 「黴」
...何れもそれが今の場合にとって見当違いであることを今吾々が述べた処である*...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...見当違いな世界常識に基いてその解釈を敷衍するような科学者だろうからである...
戸坂潤 「思想としての文学」
...あまり見当違いでない判断が出来るだけのチャンスを吾々は持っている...
戸坂潤 「社会時評」
...併し必ずしも見当違いであったと云うことは出来ないだろう...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...見当違いの方面へ誇張されそうな気がする一方...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...見当違いもあるけれど...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...見当違いの質問を受けることもある...
野村胡堂 「胡堂百話」
...三輪の万七親分は大喜びで縛って行きましたよ」「勘六を縛った見当違いを取返したかったろう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...とんでもない見当違いもありました...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...そしてその中筋の場合に見当違いの肋の字は用いてない...
牧野富太郎 「植物記」
...お関の見当違いな怒りを受けてお久美さんや小女は身の置所の無い様に成る事も一度や二度ではなかったけれ共...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...そうすれば電線の下にすくんでいる矮小な樹が街路樹であると考えるような大きな見当違いをしなくても済んだであろう...
和辻哲郎 「城」
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