...見当違いな満足を与えんが為めに...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...「貴下が探偵をまきて見当違いの逮捕をなさしむる手腕に至りては」とある...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...見当違いであることがわかるであろう...
津田左右吉 「日本上代史の研究に関する二、三の傾向について」
...おやすくお伴(とも)いたしましょう」と見当違いの車夫(くるまや)に言われて...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...他方ではそうした概念を適用したこの結論が実際問題の解決に当って示す奇説や見当違いに於て...
戸坂潤 「科学論」
...それが見当違いである...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...実際そういうことは多少見当違いのことだろう...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...わざわざ地方へ出向くことは見当違いかも知れないのだが...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...見当違いもあるけれど...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...あれは三輪の親分の見当違いでしたね」「どうなすったんだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...三輪の万七親分は大喜びで縛って行きましたよ」「勘六を縛った見当違いを取返したかったろう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そして、此時までもまだ、何んにも知らずに、財産と設計図の発見に夢中になって、見当違いの方を、片っ端から打(ぶ)ち壊して居た紺野左一郎とその一味の者を、縛り上げてしまったのです...
野村胡堂 「向日葵の眼」
...それがまるっきり見当違いだったということがわかったの」「だいぶ...
久生十蘭 「魔都」
...こんなことでこの真名古がやっつけられると思ったら大変な見当違いだ...
久生十蘭 「魔都」
...「君の考えは見当違いじゃないよ...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...我国の学者はトンデモない見当違いをしたもんだ...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...ところが見当違いである...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...「どなた様で――」見当違いな...
吉川英治 「脚」
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