...それに対してさへも世間一般の有象無象の何の根拠もない「うわさばなし」に乗せられて妙な見当ちがいなことばかり云つてゐる人たちに何で本当の理解が出来やう...
伊藤野枝 「最近の感想」
...君のかんちがいで見当ちがいを調べるのは勝手だが...
海野十三 「四次元漂流」
...文芸を語っても見当ちがいの臆断が少なくないようである...
津田左右吉 「日本に於ける支那学の使命」
...そうして凡庸な探偵はいつも見当ちがいの所へばかり目をつけて...
寺田寅彦 「科学と文学」
...しかしこれは少し書物というものの本質を誤解した見当ちがいの空想であると思われる...
寺田寅彦 「読書の今昔」
...まんざら見当ちがいとばかりは言えないかも知れぬ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...そういう噂はすべて甚だしく見当ちがいであった...
中村地平 「霧の蕃社」
...われわれの身にとってはなはだ見当ちがいであるごとき感を与えることが多い...
新渡戸稲造 「自警録」
...)かかる見当ちがいの妄見(もうけん)や...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...それが見当ちがいだとなれば...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...なにか見当ちがいしているようだけど...
久生十蘭 「あなたも私も」
...どうやら満寿子さんはすこしばかり見当ちがいなほうを睨んでいるようだ...
久生十蘭 「だいこん」
...それは見当ちがいで...
久生十蘭 「蝶の絵」
...まるで見当ちがいという風に思っているのではなかったのよ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...効目のない見当ちがいの薬から生ずるものと同じである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それはむしろ見当ちがいである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...母は見当ちがいのことをいった...
山川方夫 「愛のごとく」
...主賓の眠たげな様子はなお彼の見当ちがいな努力と気づかいになって行った...
吉川英治 「新書太閤記」
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