...見張りの者は少々待ち疲れの態(てい)であった...
海野十三 「奇賊は支払う」
...事務所の高い監視塔(かんしとう)にいつも見張りをしていて...
海野十三 「超人間X号」
...天津(あまつ)飛行士の作った黄金階段に見張りに出ていたクヌヤという月の住人が急いで天津のところへ駈けつけてきた...
海野十三 「月世界探険記」
...見張りはそのままに続けさせて置いて...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...君達が見張りをする以前にこの部屋へ忍び込み...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...目を見張りました...
豊島与志雄 「金の目銀の目」
...唐紙の中へ入つた平次は思はず眼を見張りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「でも、そうじゃありませんか、親分、武家も大名ともなれば、年がら年中自分の首ばかり心配して、障子に桟(さん)をおろしたり、お妾との陸言にまで、見張りの殿居が、屏風の陰で耳を済まして頑張っているというじゃありませんか、そうなった日にゃ、色事だって身につきませんね、親分」「だから大名にはなり度くないと言うんだろう、良い心掛けだよ、お前は」「旗本は家人だって自分の首を何時(いつ)取られるかと思って、ビクビクしながら、一生を送って居るようなのは、随分沢山ありそうじゃありませんか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...青春鬼とでもいふ獄卒の見張りをする獄中にゐるに等しいが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...大急ぎで本署へ報告しなきゃならん」「じゃ君はこの場に見張りをしていてくれ...
平林初之輔 「祭の夜」
...外の手すりでたむろする見張りを忘れたかのようだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...メアリが飢えないように見張ります...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...仰山に眼を見張りました...
牧野信一 「晩春の健康」
...「それより見張りに誤りのないようにしてくれ」梓は筆を置いて...
山本周五郎 「失蝶記」
...見張りを頼むぜ」龍平は...
吉川英治 「江戸三国志」
...見張り役の酒店をやっている朱貴(しゅき)の兄哥(あにき)にこした者はありません...
吉川英治 「新・水滸伝」
...四つの見張り茶屋の一つには...
吉川英治 「新・水滸伝」
...そして見張りの青年団員が三人ばかり...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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