...病舎を見廻る時には...
石川欣一 「比島投降記」
...水の家にも一日に数回見廻ることもある...
伊藤左千夫 「水害雑録」
...イヤイヤながら日に一遍は見廻ることにしてあります...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...彼女を見廻ることを忘れなかった...
徳田秋声 「あらくれ」
...ただなんとなくそこらを見廻る気持ちで...
豊島与志雄 「波多野邸」
...遊覧バスで大急ぎに見廻るのにも...
豊島与志雄 「北支点描」
...唯(ただ)芝居へ行って友達と運動場をぶらぶらするとか三越(みつこし)や白木(しろき)へ出掛けて食堂で物を食い浅草(あさくさ)の活動写真を見廻るといったような事がまず楽しみらしい...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...序(ついで)にそれも見廻るんだ」「まだあの邊に何かあるんですかい...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どうでしょう翌る朝早く見廻ると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...三人で三度に見廻ることになつて居りますから」「三人で三度に」「暗くなる時下女のお松が締めて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...江戸の街を見廻るというのは...
野村胡堂 「礫心中」
...手に弓矢を持って見廻るのである...
森鴎外 「山椒大夫」
...この頃では興がのって工場の方までも見廻るという調子である...
矢田津世子 「女心拾遺」
...領土の人民を見廻るように...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...曹操はまだやっと城門を見廻る一警吏にすぎなかった...
吉川英治 「三国志」
...わしの家は百姓じゃないぞ」雇人の長屋を見廻る時だの...
吉川英治 「新書太閤記」
...あたかも城郭でも見廻るように歩いて...
吉川英治 「宮本武蔵」
...家が山間に遠く散在してゐるために一人の患者を見廻るに三時間はかかるといふことであつた...
吉田絃二郎 「八月の霧島」
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