...非常な見幕(けんまく)でした...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...「それを知っていて、君はだまっていたのですか、犯人を逃がしてしまったのですか」警部はたまりかねて、はげしい見幕で、詰問した...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...たいへんな見幕なんです...
豊島与志雄 「自由人」
...お慈悲に室を借りてやるというような見幕で...
豊島与志雄 「変な男」
...馬鹿馬鹿しい」長次郎はとんでもない見幕でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...二三日前からお近さんの見幕(けんまく)が大變でしたから」「お近が何をやつたんだ」お兼の何やら言ひた氣な語氣を迎へて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...首でも縊(くゝ)りさうな見幕だつたさうです」「兎も角...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「まアいいから案内したまえ」それとも踏み込もうかといわぬばかりの見幕...
久生十蘭 「魔都」
...へじゃ」取ッつきようのない見幕である...
正岡容 「寄席」
...慾張婆はひどい見幕で呶鳴(どな)りつけました...
宮原晃一郎 「竜宮の犬」
...その場になるとその見幕が恐ろしいので笑いごとどころではなかった...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...某氏を呼付けて非常な見幕で叱責した...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...「女風情が稽古場に出入りするかッ」といった見幕で一気に撃退してしまった...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...相手の見幕の森厳(しんげん)さに圧倒されたかのように……...
夢野久作 「衝突心理」
...そ……そいつはドウモ……」「出来んと云うのか」吾輩の見幕を見た羽振医学士がブルブル震え出した...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...轟先生の演説ぐらいで正気附く野郎等じゃない……」という見幕だったのでトテも歯の立てようがなかった...
夢野久作 「爆弾太平記」
...愛宕(あたご)の花見幕...
吉川英治 「剣難女難」
...戸ごとには花見幕やら軒飾りをして...
吉川英治 「新書太閤記」
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