...「それを知っていて、君はだまっていたのですか、犯人を逃がしてしまったのですか」警部はたまりかねて、はげしい見幕で、詰問した...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...恐ろしい見幕で叫びながら...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...」一徹な見幕でした...
豊島与志雄 「死因の疑問」
...文章を髭から捻り出して御覧に入れますと云う見幕(けんまく)で猛烈に捻ってはねじ上げ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...その時の見幕(けんまく)...
新渡戸稲造 「自警録」
...縛り上げ兼ねない見幕だつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それほど實に凄まじい見幕だつた...
萩原朔太郎 「中央亭騷動事件(實録)」
...その見幕(けんまく)に...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...女の干物は可愛想だよ」ひどい見幕で国宗が坐りなほつた...
林芙美子 「愛する人達」
...被告の見幕に恐れをなして...
穂積陳重 「法窓夜話」
...」と怖しい見幕になつて……...
牧野信一 「凸面鏡」
...えらい見幕だったのです...
三浦環 「お蝶夫人」
...それがもう偉い見幕になつたものだね...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...某氏を呼付けて非常な見幕で叱責した...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...「女風情が稽古場に出入りするかッ」といった見幕で一気に撃退してしまった...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...相手の見幕の森厳(しんげん)さに圧倒されたかのように……...
夢野久作 「衝突心理」
...憤激(いかり)の余り肩で呼吸をしている呉羽の見幕に辛うじて対抗しながら...
夢野久作 「二重心臓」
...はよう」さっきから浜には一そうの花見幕をめぐらした屋形船がついていたが...
吉川英治 「私本太平記」
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