...「それを知っていて、君はだまっていたのですか、犯人を逃がしてしまったのですか」警部はたまりかねて、はげしい見幕で、詰問した...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...」これまではただシルヴァーの凄い見幕だけで抑えつけられていた皆の不平は...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...恐ろしい見幕(けんまく)とで表わすばかりである...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...たいへんな見幕なんです...
豊島与志雄 「自由人」
...お慈悲に室を借りてやるというような見幕で...
豊島与志雄 「変な男」
...文章を髭から捻り出して御覧に入れますと云う見幕(けんまく)で猛烈に捻ってはねじ上げ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...お駒の見幕があまりに凄まじかったのです...
野村胡堂 「黄金を浴びる女」
...娘の胸倉を掴みさうな見幕です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...凄まじい見幕で椅子を振りしながら飛んで來た...
萩原朔太郎 「中央亭騷動事件(實録)」
...唾(つば)も吐きかけかねまじき見幕(けんまく)であった...
長谷川時雨 「芳川鎌子」
...二人はさつさと水しぶきをあげるやうな見幕で...
林芙美子 「浮雲」
...えらい見幕だったのです...
三浦環 「お蝶夫人」
...慾張婆はひどい見幕で呶鳴(どな)りつけました...
宮原晃一郎 「竜宮の犬」
...それがもう偉い見幕になつたものだね...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...紅木大臣の見幕があまり恐ろしいので...
夢野久作 「白髪小僧」
...憤激(いかり)の余り肩で呼吸をしている呉羽の見幕に辛うじて対抗しながら...
夢野久作 「二重心臓」
...轟先生の演説ぐらいで正気附く野郎等じゃない……」という見幕だったのでトテも歯の立てようがなかった...
夢野久作 「爆弾太平記」
...」参木は昨夜のお柳の見幕を思い出すと...
横光利一 「上海」
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