...もう私には半生涯を共にする人がいる...
...彼は紆余曲折あった半生涯を振り返った...
...私は新しい土地で半生涯を過ごしたいと思っている...
...半生涯をコンピューターと向き合ってすごした彼は、変わり者扱いされていた...
...読書と旅行と芸術に費やす半生涯を送りたいと思っている...
...厄年の峠を越えようとして私は人並に過去の半生涯を振り返って見ている...
寺田寅彦 「厄年と etc.」
...半生涯を埋(うず)めてしまうような羽目(はめ)に陥っておしまいになったのが情けない...
中里介山 「大菩薩峠」
...ちぇっ!こいつが――この傷が、これがあるおかげで、この生れもつかない眼が一つ殖えたおかげで、おれの半生涯が、すっかり暗くなってしまった...
中里介山 「大菩薩峠」
...* * *三十余年の半生涯...
福田英子 「妾の半生涯」
...彼が從來の半生涯傳は是也...
横瀬夜雨 「花守」
...そして、時にはまた、ここまでの山坂を振り返って、自己の半生涯に、(よくも登って来たものかな)と、われながら、想いを深めずにいられなかったであろう...
吉川英治 「新書太閤記」
...坂東にいて、都にも負けない居館や、家人(けにん)眷族(けんぞく)の慴伏(しょうふく)の上に坐し、有徳(うとく)な長者の風を示している大掾国香も、常南の地に、今日の大をなすまでには、その半生涯に、信義だの慈悲だの情愛などというものは、すべて自分のうちに締め殺して、外には敢て、辛辣(しんらつ)な手段や方法を、成功の秘訣とえらび、強欲の収得を累積してきたにちがいない...
吉川英治 「平の将門」
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