...今日以後の文人は山林に隠棲して風月に吟誦するような超世間的態度で芝居やカフェーにのみ立籠っていて人生の見物左衛門となり見巧者訳知りとなったゞけでは足りない...
内田魯庵 「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
...日本の文人は好い加減な処で忽ち人生の見巧者となり通人となって了って...
内田魯庵 「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
...なかなか見巧者(みごうしゃ)というやつがいて...
中里介山 「大菩薩峠」
...見巧者(みごうしゃ)...
長谷川時雨 「鬼眼鏡と鉄屑ぶとり」
...何度も見てゐるうちに自分も見巧者にならうといふやうなことは考へずに...
堀辰雄 「更級日記など」
...見巧者連(みこうしゃれん)の噂――大師匠も運がよい...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...」「眼鏡連はいづれも見巧者(みがうしや)の事だから...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...魚がし、米屋町を筆頭に、よし町、新橋の花柳界、見巧者の六二連、水魚連、そのほか三升連、見連、松駒連といったような大連から町内の臨時連まで数知れず、多くは平土間に陣取ってカベス(菓子、弁当、鮨)のお当てがい、役者の手拭や花かんざしをもらって嬉しそう...
山本笑月 「明治世相百話」
...六二連といえば見巧者の随一...
山本笑月 「明治世相百話」
...いわゆる中芝居として下町の見巧者に喜ばれ...
山本笑月 「明治世相百話」
...しかも相当腕っこきがそろって見巧者を喜ばせた...
山本笑月 「明治世相百話」
...女芝居も馬鹿にはできぬと見巧者も舌を巻いた...
山本笑月 「明治世相百話」
...見巧者(みごうしゃ)という人々からも賞讃され...
山本笑月 「明治世相百話」
便利!手書き漢字入力検索