...僕等の受信が終ったのを見届けると将校達は二人の兵士を残して僕の室を辞去しました...
海野十三 「壊れたバリコン」
...行者が餓死しているのを見届けると...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...もしも相手が身体を物蔭に隠して頭と手先だけ出してでもいればなかなか容易に正体を見届けることは困難であろうと想像される...
寺田寅彦 「異質触媒作用」
...彼の女の無事なのを見届けるようにしたほどでした...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「自転車嬢の危難」
...現場を見届けるために橋の上まで来て...
中里介山 「大菩薩峠」
...時と場合によればいやなものを見届ける度胸も大事ですね...
中里介山 「大菩薩峠」
...勝家の亡後を見届けるに及ぶまい...
中里介山 「大菩薩峠」
...あすこへはいり込むところを見届けておいて面詰(めんきつ)するんだね」「見届けるって...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...皆が飛び出したのを見届けると...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...薄月の光では細かい所作(しょさ)を見届けることが出来なかったが...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...銀行での受領を見届けるから...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
...『達さん』の成功するのを見届ける様になさらなければつまりませんものねえ...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...宇津木の最期(さいご)を見届けるや否(いな)や...
森鴎外 「大塩平八郎」
...私はこの国の秘密を守るため……宮中に出入りして悪魔の正体を見届けるため……そのために総理大臣になったのだ...
夢野久作 「白髪小僧」
...四人の女が四人ともイギタナイ眠りを貪(むさぼ)っている様子を見届けると...
夢野久作 「一足お先に」
...帰城したのを見届けると...
吉川英治 「新書太閤記」
...そちが阿波をのがれる姿を見届けるまで...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...そして、彼女が、やがて悄々(しおしお)と、家路の方へ帰るのを、見届けると、ほっと胸を撫(な)でて、『馬鹿め! 血の気が多すぎる!』やり場のない怒りを、彼は、星へ向って罵(ののし)ったりした...
吉川英治 「山浦清麿」
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