例文・使い方一覧でみる「見咎め」の意味

...深沢が見咎めて糺（ただ）せば詞（ことば）窮して担いかけし障子襖（ふすま）を其所（そこ）へ捨て逃げ去りしなりというに... 深沢が見咎めて糺せば詞窮して担いかけし障子襖を其所へ捨て逃げ去りしなりというにの読み方
饗庭篁村「良夜」

...老婆お録に見咎められぬ... 老婆お録に見咎められぬの読み方
泉鏡花「活人形」

...誰にも見咎められないように... 誰にも見咎められないようにの読み方
谷崎潤一郎「二人の稚児」

...ヘーレーに見咎められそ... ヘーレーに見咎められその読み方
ホーマー　Homer 土井晩翠訳「イーリアス」

...私は思わず見咎めた... 私は思わず見咎めたの読み方
外村繁「日を愛しむ」

...張家の主人の一滄が見咎めて... 張家の主人の一滄が見咎めての読み方
豊島与志雄「立札」

...唯の一度も巡査に見咎められたことがなかつた... 唯の一度も巡査に見咎められたことがなかつたの読み方
永井荷風「雪の日」

...見咎められたとて必ずしも暗いこともないけれど... 見咎められたとて必ずしも暗いこともないけれどの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...替玉になるひとが数々の座敷を通って誰にも見咎められずに土蔵の中へ入ってくるなどということは決して出来ることではありません」「いよいよもってこれは不可解...
久生十蘭「顎十郎捕物帳」

...はからずも見咎めらるることあればその罪に伏すといえども... はからずも見咎めらるることあればその罪に伏すといえどもの読み方
福沢諭吉「学問のすすめ」

...何か邪魔物を見咎めるやうなふりをするのは... 何か邪魔物を見咎めるやうなふりをするのはの読み方
ライネル・マリア・リルケ　Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳「巴里の手紙」

...順二郎はふっくりした瞼の上を誰にも見咎められずかすかに赧らめた...
「海流」

...あん子のすがたを一樣に見咎めてそのままで去つた... あん子のすがたを一樣に見咎めてそのままで去つたの読み方
室生犀星「神のない子」

...何事をかお役人に見咎められたのではないかと氣遣ふらしく... 何事をかお役人に見咎められたのではないかと氣遣ふらしくの読み方
森林太郎「高瀬舟」

...そうすれば自分を見咎めるものは一人もあるまいから... そうすれば自分を見咎めるものは一人もあるまいからの読み方
夢野久作「白髪小僧」

...犬は見咎めて、「何をしているんだい... 犬は見咎めて、「何をしているんだいの読み方
夢野久作「どろぼう猫」

...「誰だっ？」番兵に見咎められて... 「誰だっ？」番兵に見咎められての読み方
吉川英治「三国志」

...吉岡憲法なる者も交（ま）じっていて無作法を見咎め... 吉岡憲法なる者も交じっていて無作法を見咎めの読み方
吉川英治「随筆　宮本武蔵」

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