...荒れ果てた畑に見切りをつけて鮭(さけ)の漁場にでも移って行ってしまったのだろう...
有島武郎 「カインの末裔」
...十一時にもう見切りをつけ...
海野十三 「密林荘事件」
...私もいい加減見切りをつけて...
徳田秋声 「仮装人物」
...まだ本統には見切りをつけていない秋本との交渉を...
徳田秋声 「仮装人物」
...庸三も一概に見切りをつける気にはなれず...
徳田秋声 「仮装人物」
...誰もが人の才能や運命に見切りをつけてはならなかつた...
徳田秋聲 「和解」
...この辺で見切りをつけようじゃねえか...
中里介山 「大菩薩峠」
......
仁科芳雄 「ユネスコと科學」
...この世の快楽に見切りをつけた人達――鰥寡孤独(かんかこどく)――でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それでは引揚げるとしようか」平次は斯んなことで見切りをつけた樣子ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それでは引揚げるとしようか」平次はこんなことで見切りをつけた様子ですが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私には見切りをつけた...
葉山嘉樹 「氷雨」
...社会に対してすっかり見切りをつけてしまった筈なのに...
原民喜 「蠅」
...見切りをつけた者が...
吉川英治 「江戸三国志」
...西行法師のやうに見切りをつけてしまふわけにいかないところに...
吉川英治 「折々の記」
...この山中も面白くないと見切りをつけたか...
吉川英治 「剣難女難」
...見切りをつけていい潮だ」「それにしろ...
吉川英治 「私本太平記」
...また、一時的な世上の嘲笑などにこだわらず、「これは、まずい」と観(み)るやいな、見切りをつけて、すぐ全軍の撤兵(てっぺい)を命じたのは、これも、さすがに、家康といわねばならぬ...
吉川英治 「新書太閤記」
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