...即座に見切りがついたはずである...   
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」 
...すっぱりと見切りをつけてしまおうとする彼の腹が...   
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「白銀の失踪」 
...いい加減見切りをつけて...   
徳田秋声  「仮装人物」 
...母はその瞬間から見切りをつけていた...   
徳田秋声  「縮図」 
...鬱陶しいこの古家の改築に見切りをつけて...   
徳田秋聲  「余震の一夜」 
...誰もが人の才能や運命に見切りをつけてはならなかつた...   
徳田秋聲  「和解」 
...それより先に新聞の方がこの運動に見切りをつけて了うのだ...   
戸坂潤  「世界の一環としての日本」 
...世間に見切りをつけ自分自身に見切りをつけるまでには...   
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」 
...不思議な見切りの心が存在していた...   
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」 
...見切りをつけたような笑いを最後に残して...   
豊島与志雄  「立枯れ」 
...河西の水草に見切りをつけたから...   
中里介山  「大菩薩峠」 
...――あれほど戀ひ慕つて、毎日々々、大島の濱邊の砂に、その名を書き暮して來たお新は、――私が江の島で死んだと聞いてから三月目、まだ死骸も揚がらないのに、見切りをつけて、小傳馬町の丸屋長次郎のところへ嫁入してしまつたさうぢやございませんか」「――」千之助の片眼が大きくうるんで、膝へポロリと涙のこぼれるのを、平次は見兼ねる樣子で顏を反けました...   
野村胡堂  「錢形平次捕物控」 
...そがあな男は早よ見切りんさい」「見切るかも知れんけえ...   
火野葦平  「花と龍」 
...あんな渡世はお見切りなさいよ...   
三上於菟吉  「雪之丞変化」 
...もう暗い前途があるばかりのように見切りをつけて...   
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」 
...いったいどの辺で希望に見切りをつけたらよいのか...   
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」 
...父親の忠兵衛は彼に見切りをつけて...   
山本周五郎  「五瓣の椿」 
...修羅の巷だといふところに早く見切りをつけてしまつたわけであります...   
吉川英治  「折々の記」 
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