...しかしわかる人が見れば何でもなく直ぐ見分けがつく...
會津八一 「支那の明器」
...洋服姿の田川夫妻がはっきりと見分けがつくほどの距離に進みよっていたので...
有島武郎 「或る女」
...平常着(ふだんぎ)だかそんな見分けがつくはずがありません...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「機密の魅惑」
...この些細な事実がどんなに入念に周知されるかはおどろくべきものがある――この魚の殺害は露見する――遠くから見ているとわたしには輪をえがく波紋が直径六ロッドになると見分けがつくのである...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...遠くから見渡した時にすぐ見分けがつく...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...他人から聞かない中から見分けがつくようになった...
戸坂潤 「社会時評」
...分針の動いているのまで見分けがつくのです...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...上のほうの薄暗がりと煙と塵(ちり)とのなかで見分けがつくかぎりでは...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...調度のさまざまな細かい点も見分けがつくようになった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...これらの観念は二直線の見分けがつく傾きを常に仮定している...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...これはもっとたやすく見分けがつく...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「群集の人」
...直ぐに他の瓜類とは見分けがつく...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...試みにその小枝を折りて嗅げば一種の臭気を感ずるから直(す)ぐに見分けがつく...
牧野富太郎 「植物記」
...メルバの独唱だのアンビル・コーラスだのいろいろ見分けがつくようになり...
宮本百合子 「きのうときょう」
...当地においてすら事物の見分けがつくほどでございました...
武者金吉 「地震なまず」
...すぐ見分けがつくというのである...
柳田国男 「故郷七十年」
...今なお見分けがつく木目が仄めかす法外な古さに印象づけられた...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...おまけにそれがみんなちゃんと見分けがつくように...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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