...しかしわかる人が見れば何でもなく直ぐ見分けがつく...
會津八一 「支那の明器」
...洋服姿の田川夫妻がはっきりと見分けがつくほどの距離に進みよっていたので...
有島武郎 「或る女」
...きっと見分けがつくと思いますよ」「なるほど...
海野十三 「崩れる鬼影」
...警視庁のおまわりさんにも見分けがつくんだよ」このとき帆村の頭のなかには...
海野十三 「ネオン横丁殺人事件」
...平常着(ふだんぎ)だかそんな見分けがつくはずがありません...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「機密の魅惑」
...この些細な事実がどんなに入念に周知されるかはおどろくべきものがある――この魚の殺害は露見する――遠くから見ているとわたしには輪をえがく波紋が直径六ロッドになると見分けがつくのである...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...以前に夜会やピクニックで顔見知りになっていた人々の姿も一ぺんに見分けがつくのであった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「頸の上のアンナ」
...他人から聞かない中から見分けがつくようになった...
戸坂潤 「社会時評」
...一番よく見分けがつくそうだった...
豊島与志雄 「黒点」
...分針の動いているのまで見分けがつくのです...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...あるいは入口の特別な人の動きで離れていても見分けがつくだろう...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...上のほうの薄暗がりと煙と塵(ちり)とのなかで見分けがつくかぎりでは...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...これはもっとたやすく見分けがつく...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「群集の人」
...直ぐに他の瓜類とは見分けがつく...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...試みにその小枝を折りて嗅げば一種の臭気を感ずるから直(す)ぐに見分けがつく...
牧野富太郎 「植物記」
...メルバの独唱だのアンビル・コーラスだのいろいろ見分けがつくようになり...
宮本百合子 「きのうときょう」
...当地においてすら事物の見分けがつくほどでございました...
武者金吉 「地震なまず」
...すぐ見分けがつくというのである...
柳田国男 「故郷七十年」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??