...僕は最も調和のとれた独歩を――或は最も幸福だつた独歩を「鹿狩り」等の小品に見出してゐる...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...彼の為に誰か望ましい配偶者を見出してくれる...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...ひつそりした室の内にMを見出した龍子は直ぐMの傍に腰を下しながらきいた...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...直線に屈曲を見出し平面に凹凸を捜し出して苦(くるし)んだり悶いたりした...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...彼はやっとこの世に生(いき)がいを見出した様に思った...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...結局一つ曲るとすぐごつごつした断崖になっていることを見出したことはありませんか...
小泉八雲 田部隆次訳 「茶碗の中」
...彼は職務にほとんど興味を見出していないけれども...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...たがいにふたたび見出したことを告げ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...真の族長らしい魅力を見出した...
中島敦 「光と風と夢」
...しかしいったん緒(いとぐち)を見出した時...
夏目漱石 「行人」
...その中から優(すぐ)れた青年ピアニストにして後年の大指揮者ハンス・フォン・ビューローを見出したりした...
野村胡堂 「楽聖物語」
...外で働く男の人は仕事の場面でまだ若い身軽な女性を見出して...
宮本百合子 「新しい抵抗について」
...彼女が人間の関係のうちに見出したまともなものへの献身であった...
宮本百合子 「傷だらけの足」
...私が上人を見出したというより...
柳宗悦 「民藝四十年」
...朝から夕べまで暇を見出しては描き続けた絵なのである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...後年の大器がすでに顕(あらわ)れていたことをも見出して...
吉川英治 「新書太閤記」
...もひとつ見出したようなここちにござりまする」「そちだけだ」信長は...
吉川英治 「新書太閤記」
...漸くこの男のおもしろさを見出していた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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