...がさうなる迄には三人のオービユルン家のものが、其宝を見出して、そして死なゝければならない...
ウィリアム・バトラー・イエーツ William Butler Yeats 芥川龍之介訳 「「ケルトの薄明」より」
...身のまわりに三角形の空間を見出して独りで三角形の恐怖を加速度的に増大させていたに違いはないのです...
海野十三 「三角形の恐怖」
...その当時の新聞は『犯人は何者ぞ』という様なエキサイティングな見出しで...
江戸川乱歩 「一枚の切符」
...その結果を見出しうることと私は信じて疑わぬものである...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...投句数の激増といふやうな量の上の進歩に併せて立派な句を見出し得るといふ質の上に進歩の著しいのを喜悦せねばならぬのである...
高浜虚子 「進むべき俳句の道」
...スクラインがパミールの岩山の奥に「幸福の谷」を発見した記事を読んだときに所謂武陵桃源の昔話も全くの空想ではないと思つたことであつたがその武陵桃源の手近な一つの標本を自分は今度雨の上高地に見出したやうである...
寺田寅彦 「雨の上高地」
...学問性概念の動機への分析に於て一つの新しい方法概念――何となればそれはもはや体系概念との相互の否定を許さない優越なる方法であるから――を吾々は茲に見出したであろう...
戸坂潤 「科学方法論」
...彼女は二人から遠くへ離れている自分の心を見出した...
豊島与志雄 「湖水と彼等」
...ディーネルの例の用心深さをまた見出した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...絵画を見出したのです...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...米友はそこを見出して自分が先に荷物を卸(おろ)して...
中里介山 「大菩薩峠」
...かつ習慣を飛び超(こ)えた艶(なま)めかしい葛藤(かっとう)でもそこに見出したかった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...人殺しの娘としての自分を見出したのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これを見出したのはどうして見出したかというと...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...――彼にはそこにキキを見出したことが夢の續きのやうにしか思はれない……だが...
堀辰雄 「羽ばたき」
...果して自分自身を奈辺の山蔭に見出し得るであらうか――自分のことでありながら...
牧野信一 「〔編輯余話〕」
...彼等の体操には素晴しい意味を含んでゐるのを見出しました...
牧野信一 「満里子のこと」
...宋の名君が「真の画人」を見出した説話を通じて述べられている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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