...我々も彼のジヤアナリズムの中に何か美しいものを見出してゐる...
芥川龍之介 「続西方の人」
...それでもとても普通の句作では思いもつかぬ意外な言葉を見出したり...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...しかし寝ずの番で見出したのは...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「長い部屋」
...個々の個人が他の個人との間に理論の上でも道徳の上でも何等客観的な一致を見出し得ないということこそがその特徴なのであり...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...つまり不安動揺しながらそれにも拘らず絶対的に一定の方程式乃至関数関係を見出して安定しなければならぬ機械作用が...
戸坂潤 「思想としての文学」
...二人の見出したものは...
中島敦 「妖氛録」
...其所に自分が復籍する時島田に送った文言(もんごん)を見出した...
夏目漱石 「道草」
...その区別があることを見出した...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...ぞっとするような恐ろしい光景を見出したのです...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...彼女が襟首に柔かい温かいものの触れるのを感じて眼覚めたとき彼女の眼は村木博士がうしろに立って彼女に接吻しているのを見出した...
平林初之輔 「人造人間」
...ここでも私は日本から来た留学生の誰彼を見出した...
三木清 「読書遍歴」
...ルッターは神を人格の最も内面において見出した...
三木清 「認識論」
...生甲斐のある世界を見出した一人である...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...どこからほんとの美感としての簡素さというような健やかな潤いを見出して来るだろうか...
宮本百合子 「新しい美をつくる心」
...私が偶然にもその一頁に見出したのがドイツのケーテ・クルーゼ夫人の縫ぐるみ人形の写真であつた...
三好達治 「オルゴール」
...私たちは本質的な美をそこに見出したのであって...
柳宗悦 「民藝四十年」
...自分へさけぶたくさんなハンケチ女の群(むれ)を見出して笑った...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...フリーボーンはパプア及びポリネシアのとある果てしなく古い伝説群と暗黒にも符合する表象の痕跡を見出した...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
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