...――江戸以来の向う島の桜にいつか彼自身を見出してゐた...
芥川龍之介 「或阿呆の一生」
...俺は自分のうちに詩人を見出したということではない...
高見順 「いやな感じ」
...蜘蛛の巣のかかった処が終りで外には何もないことを見出したことがありませんか...
小泉八雲 田部隆次訳 「茶碗の中」
...たとい見出しても...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...社会的生命を失いかけたブールジョア文学が最後に見出した逃避所であるかも知れない...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...見出してたいへんうれしがっていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...クリストフは見出した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...フランス伝統の深い理由を自分の本能のうちに見出していた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...何かに憑かれてるような自分を見出した...
豊島与志雄 「理想の女」
...その区別があることを見出した...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...テレグラフ新聞の過激な見出しは一脈の詩的な英雄礼讃を思わせ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
...カルデヤの牧人が見出した夕べの星が輝き初(そ)むる時刻となると一勢に地にひれ伏して...
牧野信一 「歌へる日まで」
...私の不断の研究の結果に依つて製法を見出しました...
牧野信一 「毒気」
...橋のたもとにメイ子が独りぼんやりと此方を見あげてゐるのを見出した...
牧野信一 「武者窓日記」
...どこぞの内儀(おかみ)らしい扮装(よそおい)でまじっているのを見出しても...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...或る時この本を見出したのである...
三木清 「辞書の客観性」
...外で働く男の人は仕事の場面でまだ若い身軽な女性を見出して...
宮本百合子 「新しい抵抗について」
...何を屋内に見出したのか...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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