...主人の顔をものおもわしげに見入るのだった...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「リップ・ヴァン・ウィンクル」
...ダリヤを見入る...
石川啄木 「悲しき玩具」
...戀しい寂しいものを見入るやうに...
鈴木三重吉 「女の子」
...おかしい言葉は出て来ないかとじっとその顔に見入る...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...しげしげと私の顏を見入るのである...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...むさぼるように見入るのであった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...彼が彼女の瞳に見入ると...
豊島与志雄 「二つの途」
...鋼鉄と熔鉱炉の火花に見入る若々しい魂なのである...
中井正一 「美学入門」
...見入る觀想の眼に留まるであらう...
波多野精一 「時と永遠」
...生駒は「いや全くいゝ男が一人ゐたよ」と鏡を見入る病ひが激しくなって来て...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...ひろがった河口の先にしげしげと見入るのであった...
本庄陸男 「石狩川」
...高座をぶらぶらしながら見入る...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...思わず見入る自分の顔を...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...(堀井から抜身を受取って刀に見入る)堀井 チョットしたもんだろ? 五六代前のじじいから伝わっていると言うから...
三好十郎 「好日」
...あの包をひろげて見入るといふことは...
室生犀星 「神のない子」
...写真を見入るように鏡に顔を寄せた...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...見入れば見入るほど...
吉川英治 「新書太閤記」
...豊作から貰って来たマッチの絵などつれづれに見入る...
吉川英治 「随筆 新平家」
便利!手書き漢字入力検索