...見世ものの小屋に置かれた事もあつた...
泉鏡花 「印度更紗」
...世に珍(めづらし)とて飼(かひ)おきしに香具師(かうぐし)(江戸にいふ見世もの師の古風なるもの)これを買もとめ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...牢屋の原が小屋がけ見世もの場でさかっていた...
長谷川時雨 「牢屋の原」
...もとより寄席ではない見世ものだから...
長谷川時雨 「牢屋の原」
...」「まあまあ、何をおっしゃるやら、以前(いぜん)のようには、茂々(しげしげ)お目にかかれませぬに――」そういう大番頭夫人の顔を、いつぞや、見世ものでみた、※々(ひひ)のような顔だと、あんぽんたんは見ているうちに気味が悪くなった...
長谷川時雨 「鬼眼鏡と鉄屑ぶとり」
...女力者(をんなちからもち)の見世ものがあつたが...
長谷川時雨 「春宵戲語」
...南座の顔見世も大入りは初日だけだったらしい...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...「ええッ! 見世ものじゃねえ――」昂奮(こうふん)した男はぱッと菰をかぶせるのだ...
本庄陸男 「石狩川」
...水色など涼しい色気の玻璃玉を選んで滝のやうに硝子籠をぶら下げてゐる見世もあつた...
正岡容 「旧東京と蝙蝠」
...広海屋さんの見世も持ち直し...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...あのどっさりの菊人形の見世ものの中で何があったろう...
宮本百合子 「菊人形」
便利!手書き漢字入力検索