...殆ど見るに耐えないのでありました...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...見るに耐えないウスぎたない「理論」――「哲学」になる...
戸坂潤 「思想としての文学」
...私など絵の普通の展覧会は到底見るに耐えないのである...
戸坂潤 「読書法」
...俗悪見るに耐えない筆跡である...
戸坂潤 「『唯研ニュース』」
...初期のものは全く幼稚で見るに耐えないものであった...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...モニエ氏は見るに耐えないような悲嘆ぶりだったが...
久生十蘭 「悪の花束」
...蛮行を見るに耐えないとか...
久生十蘭 「海難記」
...もうこれ以上自分の目では見るに耐えない...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...ニイチェが傷ついてワグナアの顔を二度と見るに耐えないようにしました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そんな処に趁い詰められた人の悲しみはどうだろう、女であるために何事も控え目に暮してついに五十歳六十歳に達した人がいるのだ、こういう悲惨事のなかでも例のない悲惨事は、それを見るときになんともお気の毒で、見るに耐えない、とるに足りない人間の屑であっても、男であるためにその屑は女という花粉にまみれて生きられることを思えば、男であるための喜びを忘れてはならないのである...
室生犀星 「陶古の女人」
...見るに耐えないものであったが...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...兄の茫然たる面を見るに耐えないように...
吉川英治 「平の将門」
...見るに耐えないのであった...
吉川英治 「源頼朝」
便利!手書き漢字入力検索