...そうしてまたしばしば起きてはわが子の顔を見まもるのであった...
伊藤左千夫 「奈々子」
...レンズの眼は集団の内面を見まもるともいえよう...
中井正一 「絵画の不安」
...アレアレッと驚き見まもる暇もなく...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...古畳の一点を見まもるかするだけである...
山本周五郎 「季節のない街」
...ただはらはらした気持で見まもるばかりだった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...茫然と見まもるばかりだった...
山本周五郎 「風流太平記」
...甲斐は楽しげに見まもるのであった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...なにか美しい光輪の虹(にじ)でも見まもるように...
吉川英治 「私本太平記」
...それらの不審を見まもるために西上するのだ...
吉川英治 「私本太平記」
...彼を見まもる眼を大きくすえていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...「…………」見まもる全軍の瞳に...
吉川英治 「新書太閤記」
...母の健康ぶりを見まもるのだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼の尖(とが)った肩や膝ぶしを見まもるのであった...
吉川英治 「親鸞」
...ふたりの見まもる山を見つめている...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...嫁の素行を見まもるのは...
吉川英治 「宮本武蔵」
...見まもる気になるのだった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...一艘(そう)の大きな帆船が――見まもる二人のひとみの中へ辷(すべ)り込んで来るように...
吉川英治 「宮本武蔵」
...あるいは釈迦の誕生を見まもる女の群れである...
和辻哲郎 「院展遠望」
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