...○仕事の場にのぞんで「さあ何かやってみせてください」という顔で演出者を見まもる俳優がいる...
伊丹万作 「演技指導論草案」
...そうしてまたしばしば起きてはわが子の顔を見まもるのであった...
伊藤左千夫 「奈々子」
...それからまた例のふしぎな海辺に気をうしなっている勇士小浜兵曹長の活動を見まもることにいたしましょう...
海野十三 「怪塔王」
...レンズの眼は集団の内面を見まもるともいえよう...
中井正一 「絵画の不安」
...たたかう心を見まもるべきであった...
宮本百合子 「『健康会議』創作選評」
...いよいよますます自分自身の恵みにすがること・ますます自分自身にかまけ一そう自分自身を見まもること・が一番だと...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼はよく手を止めてぼんやり何処(どこ)かを見まもる...
山本周五郎 「日本婦道記」
...見まもる張飛や二夫人の車をうしろに...
吉川英治 「三国志」
...それらの不審を見まもるために西上するのだ...
吉川英治 「私本太平記」
...彼を見まもる眼を大きくすえていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...両軍の見まもる中で切腹した清水長左衛門宗治(むねはる)も...
吉川英治 「新書太閤記」
...『各は?』と、唯七は、二人を見まもる...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...敵味方の見まもる中で...
吉川英治 「茶漬三略」
...ふたりの見まもる山を見つめている...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...見まもる気になるのだった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...あるいは釈迦の誕生を見まもる女の群れである...
和辻哲郎 「院展遠望」
...砂の中に食い込んだ複雑な根を見まもることができた...
和辻哲郎 「樹の根」
...それを見まもる者はその血の歓びを神の恩寵として感じている...
和辻哲郎 「『偶像再興』序言」
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