...見なすったでもいいが...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...知力は人類の生存競争における最有力の武器と見なすべきものゆえ...
丘浅次郎 「戦争と平和」
...大脳は学問の道具とも見なすべき器官であるゆえ...
丘浅次郎 「脳髄の進化」
...原因と結果として関連していない単なる偶然であると見なすことは不可能であろう...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...貪欲と利己、そして土地を財産、もしくは主として財産を獲得する手段、と見なすという、われわれの誰もがそれをまぬがれない、地に這いつくばった習慣からして、風景はいびつにされ、農耕はわれわれの手で堕落し、農夫は最も卑しい生活をおくっている...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...之に反して原始民族教の嫡統と見なすべき道教は徹底的に...
橘樸 「支那を識るの途」
...土地の接邇(せつじ)しているいわゆる東洋を一つの区域と見なすことができなくはなく...
津田左右吉 「東洋文化、東洋思想、東洋史」
...いわゆる認識の形式の一つとして「時」を見なす事には多くの科学者も異論はないであろうが...
寺田寅彦 「時の観念とエントロピーならびにプロバビリティ」
...きわめて自然で無邪気な青年の娯楽であると見なす――そういう状況のために...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...健全なる某帝国の法律が恋愛と婦人に関する一切の芸術をポルノグラフィイと見なすのも思えば無理もない次第である――議論が思わず岐路(わきみち)へそれた――妾宅の主人たる珍々先生はかくの如くに社会の輿論(よろん)の極端にも厳格枯淡偏狭単一なるに反して...
永井荷風 「妾宅」
...もしこのような究極原理解明の不可能を人間学の一短所と見なす者があるとすれば...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...君たちは一たいどれを『有力な証拠品』と見なすつもりだい...
平林初之輔 「犠牲者」
...やはりその法則の例外としか見なすことはできないだろうからな...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...憐れむべき不良児と見なすのが癖だつた...
牧野信一 「裸虫抄」
...「殿様はまたお嬢様を発見なすったのですってね...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...こちらをちらりと見なすった...
室生犀星 「童話」
...我々は嘘つきの言うことの正反対を確かな事と見なすことができようから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...同じに見なすがよいのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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