...もはやその中での重力を至る所同大と見なすことができないような場合である...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...僕をも下司な者に見なすのは知れきっているから...
岩野泡鳴 「耽溺」
...何等の能力もない死物もしくは虚無(といふ抽象物)に逆襲的壓迫力があるかの如く見なす思想が盛んになつたのは...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...この小屋を開けて中を覗いて見なすったですよ...
江戸川乱歩 「鬼」
...日和見主義者とは何か? それは即ち自分が最も必要且つ合目的と見なす所の事柄を遂行するために最も有利なる機會を利用する人物の謂である...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...出船を買うことはみずからを芸者と見なすことになる...
高見順 「如何なる星の下に」
...メトオドそのものの相違と見なすことは出來ない...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...そうすればきっとあなたは何かを発見なすって...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「グロリア・スコット号」
...――人が皆挙(こぞ)って邪悪だと見なすようなあらゆる淫猥(いんわい)な欲望を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...子供を快楽の妨害と見なすか...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...これをもって外人との交際と見なすべきものであるか否かは考えものであるが...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...銀行の同僚が計画した性(たち)のよくない悪戯と見なすことができよう...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...ああ! 墓場の恐怖のあのもの凄い幽霊らはまったく空想的なものと見なすことができないのだ...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「早すぎる埋葬」
...自分以外は皆あほだと見なす間違いを犯し...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...ずっと興味深いものと見なす――いや...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...我々は嘘つきの言うことの正反対を確かな事と見なすことができようから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...当日の戦場と見なすべきである...
吉川英治 「随筆 新平家」
...これをギリシア美術東漸の一証と見なす人の考えには十分同感ができる...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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