...五位の顔を見ないやうにして...
芥川龍之介 「芋粥」
...私の前には力一杯に生活する私の外には何物をも見ない...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...考へて見ないか」と言ひました...
石川三四郎 「浪」
...信一を見ない訳には行かなかった...
谷崎潤一郎 「少年」
...暫く見ないまにもうこんなになったの」お島は無造作に挨拶をすますと...
徳田秋声 「あらくれ」
...これ程適切なものを見ない...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...苦悩がやってくるのを見ないでも...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...二人の顔はよく見ないで...
豊島与志雄 「白塔の歌」
...あの叔母さんの死顔も見ないでしまおうと思います...
中里介山 「大菩薩峠」
...見ない方がよかったのでしょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...何時頃かと云うんだ」「たしかなところはよく考えて見ないと分りませんわ」と細君はまだ考えるつもりでいる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...蕪村以外に全く見ないところである...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...荷主よ水先案内(ぱいろつと)よいまおそろしい嵐のまへに むくむくと盛りあがる雲を見ないか妖魔のあれ狂ふすがたを見ないかたちまち帆柱は裂きくだかれするどく笛のさけばれさうして船腹の浮きあがる青じろい死魚を見る...
萩原朔太郎 「蝶を夢む」
...このパンフレットは出版書肆の拒絶によって日の眼を見ないでしまったが...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...色が薄いからよく見ないと分りませんよ...
村井弦斎 「食道楽」
...誠実なものであるかを見ないわけにゆきません...
柳宗悦 「民藝四十年」
...せめて庭のうちだけでも餘り石を見ないやうに私はみんな元の土のうちへ返したのである...
吉川英治 「折々の記」
...少し見ない間にも...
吉川英治 「新書太閤記」
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