...突然落ち潰れて了いました...
石川三四郎 「農民自治の理論と実際」
...左眼(ひだりめ)が潰れた眼の上に度の強い近眼鏡をかけてゐる...
石川啄木 「足跡」
...家が潰れかかっているさまも却って雅趣がみえて嬉しかった...
上村松園 「余齢初旅」
...押へれば潰れさうな小さい玩具の時計であつた...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...たうとう折角の修養会も丸潰れになつてしまつた...
薄田泣菫 「茶話」
...「痴(ばか)、お町の痴やあい」「だって、そうじゃありませんか、眼が潰れて、鉄砲が打てなけりゃ、按摩さんになるより他に、しようがないじゃありませんか」「なに云ってやがるのだ、お町の痴(ばか)の、婆あやあい」その時広巳の支えていた手に隙(すき)が出来た...
田中貢太郎 「春心」
...三四人の者が口口に何か叫びながら潰れた家の取付きの所で騒いでいた...
田中貢太郎 「変災序記」
...やっぱり仏像の左の眼は潰れているのであった...
田中貢太郎 「山寺の怪」
...家が潰れはしないかなどと云う懸念(けねん)は...
谷崎潤一郎 「細雪」
...全く潰れて了つたのに引かへて...
田山録弥 「玉野川の渓谷」
...四肢の附根(つけね)のところで潰れはしないかと思われるくらいに...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...甲州街道筋(すじ)には潰れ半潰れの家も出来...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...しなければ寺田博士等の面目は丸潰れになるであろう」などという記事を出したり...
中谷宇吉郎 「「もく星」号の謎」
...潰れた帽子は麺棒(めんぼう)で延(の)した蕎麦(そば)のように平たくなる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...一万二千石がもろに潰れる...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...潰れかゝってる江川劇場で僕の「美人島」の改訂したのをやってるから見に行く...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...更に昨日(きのう)出来て今日潰れる式のもあれば...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...おまけに千束町が潰れた...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
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