...(もう見ていられない...
海野十三 「太平洋魔城」
...私は気の毒で見ていられない...
谷崎潤一郎 「細雪」
...また実際ここはいつでも人が込み合っていてゆるゆる見ていられないのである...
寺田寅彦 「丸善と三越」
...母親には見ていられないほど腹立しくてならなかった...
徳田秋声 「あらくれ」
...とても見ていられないんですよ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...見ていられない」お雪は両方の眼を両手でかくして...
中里介山 「大菩薩峠」
...私は見ていられない――」「弱ったなア」「いつも八五郎さんが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...真に心ある人々としては決して笑って見ていられない今日の日本の時局精神の皮相的なはきちがいが...
宮本百合子 「女の行進」
...特に久子が「あにを、言やがんだつ!」と叫んだりしている口のハタに、ツバキのアワをくつつけたりしている顏と言つたら、女であるために、かえつて、あさましくて、見ていられない...
三好十郎 「肌の匂い」
...何時も苦しそうで見ていられないから...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...見ていられない気持で三つ出し...
山本周五郎 「柳橋物語」
...とてもケンノンで見ていられないではないか...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...ノロマが蜘蛛(くも)の巣を取るような恰好でソロリソロリとホツキ歩くのだからトテモ退屈で見ていられない...
夢野久作 「能とは何か」
...ジッと見ていられない気持でした...
吉川英治 「江戸三国志」
...おらでさえ見ていられない……と...
吉川英治 「私本太平記」
...社では参考書も見ていられないので...
吉川英治 「親鸞」
...私の酔った不ざまさは何とも自分で見ていられない恰好だった...
吉川英治 「落日の荘厳に似る」
...「海を見てると眼が痛くなるわ」――一方が言う――「じっと見ていられないの...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??