...葉子の心はむなしく痛んだ...
有島武郎 「或る女」
...むなしく墳墓の草となってしまったろう...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...花片むなしく散りて...
大町桂月 「春の郊外」
...泥靴はむなしく空を蹴つたのである...
太宰治 「逆行」
......
立原道造 「暁と夕の詩」
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種田山頭火 「草木塔」
...むなしく消えてゆくんです...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...クリストフは客席のふさがるのをむなしく待ちつくしたあとで...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...やがてあの美人がむなしく追いかけて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...いくらむなしくてもこの一筋の道を...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...むなしく數ヶ月もその分配を待ちあぐねてゐた末...
吉川英治 「折々の記」
...村夫子となって草裡にむなしく月日を送っていた者です...
吉川英治 「三国志」
...稀世の雄才をむなしく抱いて...
吉川英治 「三国志」
...苦計むなしくやぶれ...
吉川英治 「私本太平記」
...むなしくも敵の手に捕われて果てたものと思し召して――直ちに第二段の策をお立てくださりますように」「よし...
吉川英治 「新書太閤記」
...むなしく両三日を過し...
吉川英治 「新書太閤記」
...その使いがむなしく帰ってから数日後の...
吉川英治 「新書太閤記」
...むなしく旅に朽ちんとはして――いったい彼女は...
吉川英治 「宮本武蔵」
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