...むなしく引きあげるほかはありませんでした...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...あたら名花をむなしく山奧に散らさむよりは...
大町桂月 「冬の榛名山」
...今はもう彼の前にむなしく横たわってるのみだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...鳥がむなしく飛び回る様子を...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...ハイジの願いもむなしく...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
......
三好達治 「朝菜集」
...むなしく残りの馬だけひいて...
吉川英治 「三国志」
...むなしく手を拱(こまぬ)いているわけはない...
吉川英治 「私本太平記」
...きのうの約もむなしく会えなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...むなしくは打たれていない」「いや正季の一勢は...
吉川英治 「私本太平記」
...ただむなしく、城のまわりをまわっているのだ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...一艘(そう)の船も見あたらないのでむなしくあっちこっちと...
吉川英治 「神州天馬侠」
...むなしく徳川家(とくがわけ)の手に縛(ばく)されて...
吉川英治 「神州天馬侠」
...とちゅうの出城(でじろ)や関所(せきしょ)でむなしく討死(うちじに)するのほかはない...
吉川英治 「神州天馬侠」
...むなしく援軍の来るのを待つもどうか...
吉川英治 「新書太閤記」
...むなしく両三日を過し...
吉川英治 「新書太閤記」
...ひとしく緑林(りょくりん)(盗賊仲間のこと)の者なら、同じ毛色の旅烏がどこへ来ているかなんてことも、ちゃんと見ているかもしれぬ」だが、この心あては、むなしく終った...
吉川英治 「新・水滸伝」
...高倉の宮の御謀議(おんくわだて)むなしく...
吉川英治 「親鸞」
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